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「本条さん、ちょっと来てもらっていいですの?」


私が訳のわからず、ボーッとしていると、その光景を見ていた女の子たちに呼ばれた。

ついていくと彼女たちが行った先は化粧室で、ポーチからクシとリボンを取り出した。


「髪の毛、折角可愛らしくしていらっしゃったのに、残念ですね。

私のリボンをどうぞお使いになって」

「私が結んであげるわ」

「じゃあ私はクシを貸してあげますわ」

「あ、ありがとう…!」

「じゃあ私はリップグロスを」

「私はピンを」


じょ、女子力…


_______


「もう光ったら。ダメじゃんか」

「馨だって腹立つだろ?俺らに告白したばっかりなのに、

次に本条Aが狙ってるのは地味でダサい藤岡なんだからさ。」

「だからって折角可愛くなってたのに」

「たしかに、少しは可愛かったけどさ…。

馨もムカついただろ?本条Aにとって結局俺らはどっちでもいいんだって。

国の法律で重婚は禁止だし、二人と交際とか信じられないだろ。」

「それはそうなんだけどさ」

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作者名:卣秦 | 作成日時:2019年10月23日 18時

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