可能性と無限の翼【ハイキュー】

第六話　県ベスト4 ページ17

あっという間に時は過ぎ、練習試合当日





日向が面白いくらいに緊張していた。







上着を穿いたり月島に煽られてもいつもみたいに怒らないし



挙句の果てに田中に吐いた。







「あははっ、日向、さいこーっ」



夏目の笑いが止まらない。









今日向は緊張のあまり腹が痛くトイレに行っているところだ。









日向の緊張は収まらず逆に清水にとどめを刺されて最悪なまま試合は始まった。






WSに澤村、田中、縁下。

MBに日向、月島

Sが影山だ。









夏目は控えスタートだ。









日向の酷いことったら。



澤村のボールを取ったり、田中にぶつかったり。









最終的に影山の頭にサーブをあてた。









静まり返る烏野コート。





般若のような顔をした影山が振り返る。








「ふっ．．．ふはっあはは！日向お前ってばほんとにさいこーっ！」





夏目の笑い声が響く。








夏目につられて田中と月島も吹き出し影山を煽る。






「はは、ふごっ！？」



我に返った菅原に口をふさがれた夏目。



「おまえっばかっ夏目落ち着いてくれ頼むからっ！」









コートの中では影山が自分の頭を叩きながら日向に怒鳴っている。




「さっさと通常運転に戻れ！！」









第二セットが始まり、日向もやっと本調子が戻って点を順調にとる。




バケモン速攻も決まって第二セットを取る。





「夏目ー入れるか？」


「．．．日向調子戻ってきたしこのままあのバケモン速攻でさっさと点取っちゃいましょ」




「いいのか？」


「俺は大丈夫で〜す」





澤村と菅原は少し悩んだ後にそうだなと日向を出し続けることにした。






外がざわざわしてきた。





「アララッ1セット取られちゃったんですか！」



女子に騒がれながら登場したチャラそうなイケメン。









「及川さん。超攻撃的セッターで、攻撃もチームでトップクラスだと思います。」

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