2001に紅の殺意を (ページ15)

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192話:訪れページ15

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ミ「じゃあお前もやべぇってこと？太陽見つけてんの？」

『ううん、まだ見つけてない。
でも大丈夫、今までけっこうな数死んできたけど太陽を見つけていないことで何か影響を受けたことはないから。
私の命の限界は少なくともこの先半年は来ない。
いつか分からないから怖いけど……私一回の人生で15年以上生きたことないから、その先のことは…』

長生きしたいなら太陽を見つけて試練を乗り越えるしかない。
長い道のりに頭痛がする。
顔を歪め思わずため息をついた。

ナ「…なぁ、どうしたんだ？さっき怪我した？」

『あ、あぁ……いや。ちょっと疲れただけ。
緊張もしてたし、少し苦しいの。ドキドキしてる…
怪我はしてないから気にしないで』

しばらく沈黙が続いた。各々私の話を整理してるみたい。
私も邪魔しないように黙っていると、頭に誰かの手が雑に置かれた。

ア「あー……なんだ………その、お前…よくやったな」

固まっていると次は背中を叩かれる。

ミ「疲れたんだろー？ボスを倒したら何か奢ってやんよ」

ナ「Aが今まで頑張ってくれた分、オレもAのために頑張るぜー！」

ブ「そうだな、Aに助けられてばかりじゃあいけないな」

最後に、ジョルノが私の手を握った。

ジョ「A…。未来はあるはずなんです。
キミの思い描いた未来を、全員で掴み取るために」

これだから……もう、本当に…

『ありがと、』

涙を我慢してたら喉の奥が苦しくなった。
隠すように笑って前を向く。
顔にあたる風が心地よいのと裏腹に苦しさは拭えない。
しばらくするとボートにまた沈黙が流れ始めた。
うつらうつらしていたが胸の違和感が私の目を覚まさせた。

……？？？

なに…？さっきから一体何なの？

息を吸った瞬間、

心臓に違和感を感じて、

息が止まった感覚がした。