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193話:呪い ページ16








……ち、…違った…
痛いくらい、じゃあない。
痛いんだ……心臓が痛い…!





リターン〈A!!おかしいです!!!〉





突然リターン・O・Dが出てきて私に向かって叫ぶ。






リターン〈貴方以外に記憶を引き継いでいる人間が…!〉





く、くるし…ッ……
何て言ってるのか聞き取れない…






『…………ぅ……ッ…』






小さなうめき声に前にいたジョルノが振り返った。
彼が私の名前を呼ぶとその声に反応して皆も私を見る。






ブ「!?Aどうした!」







視界がグルグルと回り始めた。
チカチカと点滅するように光り、内臓が掻き回されている感覚がする。
ただただ、気持ち悪くてたまらない──────











…ゴフ…ッ……





思わず手で口を押さえたその時、血を吐き出してしまった。
鼻血も止まらない。
座っていた私は気づけばボートの床に膝をついていた。





ジョ「どうしたんです!?」

ブ「何があったッ!」




両手までつきそうになった私の上半身をブチャラティが支えてくれたようだ。
私も必死になってブチャラティの腕を掴む。

ジョルノが横から背中を擦ってくれたのを最後に、私の意識はプツリと途切れた。

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作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年10月18日 2時

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