4話 ページ4
A「あ、あの魚美味しそう！」
ぬらり「A、あれは観賞用だから食べちゃダメだぞ」
A「でも、お寿司屋さんの魚は食べれるよ？」
ぬらり「お寿司屋さんのはな。ここにいる人間は魚を見るために来てるんだ」
A「食べないの？」
ぬらり「食べない」
A「美味しそうなんだけどなぁ…」
ぬらり「なら今夜、寿司屋に行くか」
A「やったぁ！」
今日のパパは優しいや
いつもこうだと良いのになぁ…
ぬらり「A、他に行きたいところはあるか？」
A「うーん…、人間界にはあんまり来ないから、どこに何があるか分かんない…」
ぬらり「それもそうだな…。少し、海岸で遊ぶか？」
A「うん！」
人間界の海かぁ
ワイハーリゾートとはまた違って、楽しい！
A「ほら、砂のトンネル出来たよー！」
ぬらり「さすがAだ。よく出来てる」
A「ねぇねぇ、あの人達も何か作ってるよ」
……ん？あの人達って…
ぬらり「げ…。A、あまり見るんじゃない」
A「ケータ、って人でしょ？」
ぬらり「今はあの2人と出来れば関わりたくないんだ…」
A「どうして？」
ぬらり「それは………」
「出来た！砂の魔王城！さぁケータさん、魔王っぽく演じてください！」
「えぇ⁉なんで俺が⁉」
なんだか…、楽しそうだなぁ
…ちょっと行ってみよう！
ぬらり「あ、A！」
A「ねー、魔王城見せて！」
「ほら、凄いでしょ！…って、あなたはさっきのぬらりひょん議長の子供じゃないですか！」
「本当だ！」
ぬらり「はぁ…、バレたか…」
A「Aだよー！お兄さんとお姉さんの名前は？」
ケータ「俺はケータ！よろしくね！」
イナホ「私は未空イナホです！ぬらりひょん議長、いつの間にお子さんを…？奥さんは誰ですか⁉」
A「私は赤ちゃんの時に天から降りて来たんだって！」
ケータ「天から…？」
ぬらり「A、あそこに綺麗な貝殻が落ちていたぞ」
A「本当に⁉」
拾って、エンマに見せてあげよう！
ぬらり「…Aの出生については触れるな。Aの前で余計なことを言うなよ」
イナホ「あの子、って…」
ぬらり「明日は休みだな。今夜、夕飯の後にでもエンマ宮殿へ来い。お前達には話しておく」
ぬらりは2人に背を向けた
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作者名：早月迅哉 | 作成日時：2018年9月16日 14時
