紅葉が七つ ページ9
秋女side
大広間についた。
皆が真剣な顔をして居る。
それにしても、もう解決した事で喧嘩するのは、ちょっと嫌だなぁ。
これからの事に関係があるのなら良いんだけどね。
大ガマ達の饅頭合戦もだけど、過ぎた事にどうこう難癖付けるのは、好きじゃない。
今を喧嘩しても良いけど、何年も引きずるなんてしたくない。
ましてや、他人を巻き込むなんて。
でも、やらなくちゃ。
私は笑顔を貼り付けて、眼だけで睨んだ。
雪炎はポロポロ泣いて居る。
「どれだけ泣くの？うざいんだけど。泣くしか脳が無いのね？馬鹿みたい。それだけ泣いたら、碧が還って来るの？」
ふるふると首を振る。
「だよね？だったら泣き止みなよ。意味ない事をしても無駄なだけじゃん。」
ちょっと俯きがちだった顔が上がる。
目は赤く腫れて居た。
「貴女は何時もそう。そうやって何時も、他人を傷つけてた。今も変わらない。貴女の方が無駄なんじゃない？」
反論してきた。
やるじゃん。
「じゃあ貴女は何か変わったの？」
負けじと言い返す。
「っ！そ、それは…。」
反論出来ないみたい。
「言い返せないじゃない。そんなので私に口答え出来るとでも？」
雪炎が口を開く。
まだやるか。
「強く、なったわ。」
そう来たか。
ならば。
「そう。じゃあ、闘いましょう？貴女が強くなったのか、見てあげる。」
挑発的に言う。
燃え上がる闘志を見せて、雪炎はこっちを睨んだ。
「望むところよ。」
大ガマside
えぇぇぇー！
闘うことになったぞ！？
良いのか！？
まさか、殺し合いとかにならないよな…。
戦う為に二人は外に出た。
俺達は縁側から。
雪炎が身構えて、アッキーが余裕そうにこいこいとやって居る。
此れ、雪炎が負けるんじゃね？
「始め！」
アッキーの掛け声で始まった。
どうなるんだ…。
雪炎が駆け出し、アッキーは雪炎の動きを見て居る。
ヒュッと拳を握り、アッキーに殴り掛かる。
ゴオッとアッキーの顔に拳を叩き込む！
その前にアッキーが手を出し、拳を受け止める準備をして居た為、拳を止めた。
って…。
ガッシィィィという効果音が付きそうなほど、強く握り合って居た。
皆目が点である。
「へ？」
俺が間抜けな声を出す。
クックック…とアッキーが笑い、せーの、と声を付け、くるっと振り返った。
「「ドッキリ大成功〜！！」」
その声の直後、肩からがっくり力が抜けた。
ラッキーアイテム
シール
ラッキーキャラクター
ビーチ姫
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
秋春 - 死音さん» うわぁあああマジか私ヒビヒヨ、いや、ヒビヤ受け派だ！背の小さい子は受けだ！！うん！！ (2018年4月3日 22時) (
レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
死音 - 秋春さん» YES、I Do (2018年3月28日 17時) (レス) id: 131cb3847a (このIDを非表示/違反報告)
秋春 - そなた、ヒビモモ派か (2018年3月21日 15時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
死音 - 外すの忘れてたんですよ。ガマ土とかキュウオロとか出そうかなとは思ってるんですけどね〜。アドバイスありがとうございました！ (2017年10月15日 14時) (レス) id: 131cb3847a (このIDを非表示/違反報告)
秋春 - （続き）ますので。長々とコメント失礼しました。 (2017年10月14日 19時) (レス) id: b52e9716bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
