208**好き** ページ36
「どうしたの黄瀬君、急に話したいことって...」
ガヤガヤとにぎわう校庭とは正反対の静かな場所、第２体育館裏で1組の男女が向かい合っていた。
「……日向センパイお呼び出ししてスンマセン。」
自嘲気味に笑う男...黄瀬。
呼び出された女...輝は瞬きをして黄瀬を見る。
「話...ひょっとして泉のこと？」
輝は不安そうに友人の名を告げる。そのことに黄瀬は顔を一瞬引きつらせた。
(ここまで来てまだ浦城センパイっスかあんたは〜っ
つーか、こんなとこに呼び出しての用件なんてほぼ一つしかないでしょ〜〜〜!?!?)
「いいえ、浦城センパイのことじゃないっス。」
「違うの？でも黄瀬君泉のこと好きで、早川君がいるからどうしようか悩んでたんじゃ...」
「待って、どうしてそんな話になってるんスか!?」
「え？だってデートに誘ってたから？」
黄瀬は頭を抱えた。そして過去の自分をぶん殴りたくなった。
「違うんス、あれには色々事情があったんス!!とにかく俺は浦城センパイのことなんてなんとも思ってないんス!!」
「そうなんだ...」
安堵する輝を見ながら、黄瀬は焦っていた。
本来ならばもっと余裕をもって告白している予定であったが、思った以上に自分のペースに乗れなかった。
そのことが黄瀬を焦らせていた。
「えっと、じゃあアタシに用って何？」
「……センパイっ...日向センパイは……っお、俺のこと好き……っス…かっっ///!?!?」
「え？えぇ!?//////」
「こ、答えてほしいっス!!!///」
両者とも真っ赤になる。
輝は混乱してるし、黄瀬は緊張が限界を超えていた。
「〜〜〜〜〜っうん///す、好き...だよ..///」
その返事が黄瀬の頭の中で永遠とリフレインする。
黄瀬はその余韻に浸りながらも、足を踏ん張って耐えていた。
凩がザッと吹く。その凩に押されるかのように、黄瀬は思いを言った。
「……俺も…っ///俺も好きっス!!日向センパイ、俺と付き合ってくださいっ!!!!///」
実は黄瀬はこのとき本当なら
『なら、俺の表情を全部センパイにあげるっス。表情だけじゃなく、顔も体も心も全部。
全部日向センパイにあげるから、俺の傍にいてください。』
とかっこよく言うつもりだった。そのために何度ものシュミレーションを重ねた。
だが、焦りと緊張のせいで脳からすべて吹っ飛んでいたのだ。
緊張はMAX。その中、相手の返事を黄瀬は待っていた。
「…………ありがとう、黄瀬君。」
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流星(プロフ) - 初めまして最初から一気に見てしまいました面白いです。オリキャラの名前がバカテスの登場人物なのには驚きました (2015年4月16日 5時) (携帯から) (
レス) id: cc7f2e127e (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - ななしさん» 初めまして。この度は読んで頂きありがとうございます。申し訳ありませんがリクエストはpart５にて打ち切ってしまったので無理なんです(ノД`)・゜・。ごめんなさい...。 (2015年2月9日 21時) (レス) id: e2f097357c (このIDを非表示/違反報告)
ななし - はじめまして！桐皇の3人が出るのなら若松くんも出して欲しいです。出来れば早川君との絡みがみたいです (2015年2月9日 19時) (レス) id: a9d965e838 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます( 〃▽〃)でもうちの早川君はオリジナル(という名の俺得)設定が多々ありますのでお気をつけを(ヾ(´・ω・｀;)なるべく早く更新ができるよう頑張りますねヽ( ・∀・)ﾉ (2015年1月23日 17時) (レス) id: 6af4b50c70 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 1から読ませて頂きました!もともと海常がとても好きなので興味本位で読ませて頂いたのですが...早川がかっこよすぎて!((このお話読んで早川大好きになりました(^^)続きが凄く気になります!更新頑張ってください(*^^*) (2015年1月23日 11時) (レス) id: d1c44f4ab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青空 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sorairo7491/
作成日時：2014年11月3日 21時
