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倉持
「送ってく、行こ」
俺を無視してAを連れて行こうとするから、阻止しようとすればーー
「あの…一人で帰ります」
今日、俺がああやって言ったからだと思う。
やっぱり断って。
「送りながら話したいことあるんだけど」
「それなら明日、話聞くので…」
「いいから来なよ」
Aの態度にイライラしてるのがこっちにまで伝わってくる。
「いや、俺が送ります。俺も話あるんで。な？Aもそっちのがいいだろ？」
「え？は、はい。えっと…今日は倉持先輩に送ってもらおうかな…」
「じゃあ行くぞ」
困惑しているAの腕を掴んで、その場を離れようと歩き出した。
「く、倉持先輩…！ちょっ…キャッ」
急に悲鳴を上げるから止まって後ろを振り向けば、亮さんも反対の腕を掴んでいて。
「倉持、まだ終わってない」
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作者名：おにぎり | 作成日時：2021年3月27日 6時
