来世で会えたら会いましょう！！！【あんスタ】

８day ページ9

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「なぁに、早く言ってよね」

もったいぶってないでさぁ。泉が言い、隣に並んできた。


『あと何回、この空を見れるんだろうね。

あと何回泉と一緒に帰れるかな。

あと何回この道を歩ける？

あと何回みんなと笑いあえるのかな。』

急に機械的なシャッター音がして泉が私の目を見る。

「…Aがそんなこと言うって気持ち悪いを通り越して寒気がするんだけどぉ。」

『なにそれひどい、あと写真撮ったよな』

「撮ってないよぉ？」

『うん、それ横着っていうんだよ知ってた？』

泉の手が、腕が、私の頭の上に乗った。

「俺は、死ぬまであんたと一緒に帰るつもりだから。ちょーうざいこと言わないでくれるぅ？」

『それって留年ってことかい？』

「ほんっと、かわいくない」

そんなこと言いながら、ちゃんと頭の上に乗った手はあったかいんだよ。

『私の手はもうすぐで冷たくなっちゃうけど、

泉はそのあったかい手で、マイクを握って、握手をして、


いろいろな子達を幸せにしてあげてね』

「…なにそれ、きもちわるっ」

『ひどいな！！！うん！！』

そう言いながらも声は震えてるし。泣きそうなんだろ〜？泣いちゃえよぉ〜！

『ファンサだよ、ファンサ！

でもいつまでも、泉の、knightsの、一番のファンは私だからね』

「……きもちわるっ」

『だからひどいな！！！きみ！！！』

やっぱり泉の声は震えていた。


あと何回、この空を見れる？

あと何回、泉と一緒に帰れるかな。

あと何回、この道を歩ける？

あと何回、みんなと笑いあえるのかな。

あと何回、私の大好きなライブを見て、

あと何回、みんなに大好きだって言える？



あとどれくらい、knightsのプロデューサーでいられて、


あとどれくらい、みんなの一番のファンでいられるのかな。

『…死にたくないな』



夏前、梅雨前の少し湿った空気にシャッター音が響いた。




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うおう、疲れた。

ベッドに倒れ込むと、部屋の壁に飾ってあるこの前の紙が視界に入る。

あと５ヶ月切ったな。

え？こういうもんってみんなビリビリに破いて捨てるもんなの？

私の場合あと何日で死にますよーっていう日めくりカレンダーもあるから。(笑顔)


でもね。





少し鼻歌を歌いながら日めくりカレンダーに近づく。


私の場合、５ヶ月を表す１５０日とちょっとの数字の後ろに、２００日、３００日って日が続いてるから。


『絶対に５ヶ月で死ぬもんか！！！！！！わはははは！！！！！』





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