43day ページ44
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『こ、ここですかあんずちゃん』
「え?はい、ここですけど…
先輩、なんで電信柱の陰に隠れてるんですか」
『こんなおっされぇな店に私が入っていいんでしようか』
「逆になんで入っちゃいけないんでしょうか」
あんずちゃんに半ば引きずられる形で店内に入る。
冷房の風が火照った頬に心地よかった。
『うっ…おしゃれ空間…あんずちゃんなに買いにきたの…?』
「プレゼントです」
プレゼント?あー、あんずちゃんのお友達さんにかな。ちょっと嫉妬するぞ。
『私あっちの方見てるから、終わったら声かけてね』
「…待ってください、先輩に選んでもらいたいんです!
女の子なんですけど、どれがいいですかね」
『…あんずちゃん可愛い、私が選んでいいんですか』
「はい!あ、アクセサリー系とかどうですかね?」
『うん!女の子ならいいと思うよ〜
…あ、これ可愛い』
並んでいたイヤリングを手に取る。
星型のイヤリングで、水色と、オレンジ、左右違う色になっている。
「あ、それいいですね!じゃあそれにしようかな」
『ええ、そんなんで決めちゃっていいの』
「いいんです!」
あんずちゃんはニコニコしながらお会計に向かった。水色の小さい包装紙でラッピングしてもらってる。
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外に出て海を見ていると、ラッピングを終えたあんずちゃんが店から出てきた。
『おかえり、お友達喜んでくれるといいね!』
「はい!お友達というより尊敬する人なんですけど…
先輩、受け取ってください」
あんずちゃんは水色のプレゼントを私の手に握らせた。
『えっ、プレゼントって…』
「先輩にです。先輩が…いなくなる前に、何かプレゼントしたくて…
小さいですが、喜んでいただけたら…」
『…あんずちゃん大好き』
待ってなにこのいい子。
なに本当に。いい子すぎる。
『あんずちゃんすきすきすきすきすき』
「も、もういいです!大丈夫です先輩!恥ずかしいです!」
『あんずちゃん大好き大好き大好き大好き』
明日は一日中プロデュース。
明後日はライブ。
その次の日、そのまた次の日は自由時間。
あんずちゃんのおかげでもっと楽しくなりそうです。
『帰りますか〜』
「そうですね」
その日は海も、あんずちゃんもキラキラしていて、とても綺麗だった。
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リオ - ワカメさんはアウトですよwww (2021年11月23日 0時) (レス) @page48 id: d2c6939725 (このIDを非表示/違反報告)
クリスティ38(プロフ) - なんか、ふざけすぎなかまってちゃんですね。 (2020年1月25日 19時) (レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
伊達 光秀 - あの…夢主ちゃんって、馬鹿なんですか?←普通、男5人の所に一人で行きませんよね?私だったら行きませんよ。あの、鬼龍さんとかママとかそこら辺連れてボコりに行けば良かったんじゃないですかね…。 (2020年1月14日 23時) (レス) id: f7e36ec018 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 予鈴が日々樹渉のところで吹いたw (2019年9月2日 2時) (レス) id: cb74d323d1 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - mooncatさん» ありがとうございます!!!嬉しいです!!はすみんに怒られたい(M発言)使わせていただきます!!!これからもよろしくお願いします。 (2017年9月10日 15時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねむい | 作者ホームページ:
作成日時:2017年8月20日 23時