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その日から少しして、私はやっと退院する事が出来た
退院した翌日から学校へ通っている
部活にも出ているけれど……修造もいなくて、祥吾もいない
だからつまらない
私も辞めようかしら
でももう3年生だし、もう少しで引退なのよね
それなら所属したままでも良いような気もするわ
………ただ、部内の雰囲気が悪い
何があったのか分からないけれど、あまり…良くない
部活に参加しているのは征十郎と緑間さんと黒子さんだけ
…私の入院中に何かあったのね
それに征十郎も…なんだか、おかしい
貴「…征十郎」
赤「……Aか」
貴「あの…何かあったの？」
赤「何かって？」
貴「ええと…」
赤「ああ、もしかして部内の事かな。何でもないよ、Aが心配する事じゃない」
貴「………じゃあ、貴方自身のことは？」
赤「僕のこと？…お前も別人だと言うのか？」
貴「…だって、そうじゃない？今までと雰囲気が違うわ」
赤「そんな事はないさ。元々2人いて、それが入れ替わっただけの事で…こんな事で取り乱していたら冷泉の跡取りになれないんじゃないか？」
貴「………うるさいわね。それとこれとは別じゃない、関係ないわ」
赤「あるさ。名家の当主は少しの事で揺らいではいけないと、帝王学で学ばなかったか？」
貴「…学んだわよ。ただ、冷泉では貴方のお家ほど帝王学を取り入れてなくってよ」
赤「そう？残念」
貴「……それでも、貴方はきっと征十郎なのね。信じるわ、幼馴染だもの」
赤「…嬉しいよ、A」
そう紡がれた言葉はただの飾りだとすぐに分かった
…征十郎なのは分かったけれど、これは征十郎の冷たい部分かしら
きっと、そっちが顔を出したのね
何がきっかけだったのか分からないけれど、征十郎の身体が大丈夫なら私はそれで良いわ
征十郎は征十郎なりの考えがあるんでしょうし、あまり深く干渉してしまうのも良くないわ
見守っていれば良い…わよね
赤「…A？」
貴「え？」
赤「ずっとボーッと立ったままだったが、どうかしたか？」
貴「あ、いいえ。何でもないわ、大丈夫」
赤「そうか、それなら良い」
………貴方がそのままでいたいなら私は反対しないわ
だって貴方も征十郎の一部分だもの
それに付き合ってあげられなくて何が幼馴染かしら
私は貴方を認めているわ、征十郎
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碧夜叉 - 灰羽さん» ありがとうございます！そう言って頂けると励みになります…！お気遣いまでありがとうございます！頑張ります！ (2018年7月31日 9時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
灰羽 - 続編おめでとうございます！一話一話の展開が楽しみです。お身体に気を付けて、更新頑張って下さい。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: d302357e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年7月30日 23時
