シャルル 3 ページ7
きっと俺は分かっていた
分かったんだ
ただでさえ愛している兄弟と騙し合う、なんて
「馬鹿らしいよなぁ」
ずっと
ずっと
迷っていた。
静寂と孤独なんて格好付けて一人で見た
”完璧な五つ子” を壊したくなくて
その筈、何処かで期待をしていた
変わらなくていい
お前がそう言ったのは何時だっただろうか?
今となれば憎く感じる
違う
嗚呼、ほらな
俺等は変われない。
「なぁそうだろ」
互いのせいで
今があるのにな。
---------------------------
愛を謳う
酷く
哀しく
雲の上に居るような
兄弟だとか愛だとか次男だとか。
もうそれは濁りきっていて
見えなくて
嫌
頭を冷やし家へ戻った
随分時間が経ったのだろうか?
皆はもう銭湯へ行ったと母さんに言われた。
鏡が視界に映る
顔を歪める俺が居た
何故そんな顔をするんだ?
「 おい 」
「ん?」
「 もう我慢しなくていいんだぞ 」
「 俺はよく頑張ったしな。 」
「 俺が今から次男さ。…休んでいいぞ。 」
日に日に増えていた後悔を
「…五月蝿いんだ。俺はまだブラザーの事を好きだ。なのに、頼る声が、五月蝿くて、煩くて、」
語って
「次男ってなんだ、変わるってなんだ、?ましてや…愛、だなんて最初から無かったんだ。…演じるのは得意だった筈なんだ、が…………」
語って
夜の群れ
例え許し合ったとしても
きっと遅い
意味が無い
ふらりふらりと足を進め鏡に手を当てる
ゆっくりと
それはまるで、柔らかな水に手を染める様に
それはまるで、綿毛を酷く掬い上げる様に
それはまるで、混ざる様に
---------------------------
「抵抗はしなかった。
もうどうでも良かった、
これでいいとさえ
思ったんだ。」
---------------------------
否
愛を謳って謳っては雲の上─
嗚呼
語って語って夜の群れ…─ ♫
いっそ哂ってくれ
そうしたのなら潔く、
さよならが出来そうだ。
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆりんご(プロフ) - え、ボカロ?松??私得 (2019年11月12日 21時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
螺旋アダムスキー脊髄受信体▽(プロフ) - 長兄松ガールさん» わぁぁぁ!コメント初めて貰いました!!有難う御座います!!!嬉しいと思ってもらえて此方も大変嬉しいです!頑張るので結末まで良ければ見ていってくださいね!! (2018年6月7日 22時) (レス) id: be00fbf727 (このIDを非表示/違反報告)
長兄松ガール - おそカラと一カラスキなんではっきりいうとっっっても嬉しいです!しかもボカロ!嬉しいしか思わねえwこれからもがんばってくださいね! (2018年6月7日 0時) (レス) id: 141df8555e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:螺旋アダムスキー脊髄受信体▽ | 作成日時:2018年4月9日 23時