★《カラ松》たまらなく愛おしい。2 ページ17
彼女によって後から抱きしめられている俺は今とても幸せである。
｢おかえりなさい｣
｢ただいま｣
彼女が笑って俺を抱きしめる腕に力を込めた。
やることなすこと全てが可愛くて愛おしくて、たまらなくなる。
｢A、顔が見たい｣
｢…ん｣
するりと俺から腕が離れて、向かい合うくすぐったい時間に自然とお互い笑みがこぼれる。
｢今日遅くなってすまない…Aが待っててくれると言ってくれたのに…｣
｢寝ちゃったから…その、私もごめんね、嘘つきになっちゃった｣
｢悪いと思ってるのか？｣
｢えっ、うん、ごめんね…｣
少し強く言うと彼女は本当に反省しているみたいで、きゅっと小さい口を結んだ。
違うんだ、謝って欲しいんじゃなくて…
｢じゃあ、謝る代わりにキスをして欲しい｣
｢えっ…｣
｢出来ないのか？｣
(こうやって、Aとキスする口実が欲しかっただけなんだ…)
彼女に意地悪をしてやれば、恥ずかしそうに俯いた。するりとパジャマから彼女の細い腰に冷えきった指を滑らせる。
｢冷たっ…｣
｢ふっ…｣
｢楽しんでるでしょ…、カラ松くん｣
｢すまない、Aが可愛くてつい｣
指の腹で彼女の腰を撫でながらもう片方の空いている手で彼女の頬に触れる。
ゆっくり彼女は背伸びをし俺に口付けて、俯いた。
こんなんじゃ…
｢足りない｣
｢えっ…ちょっと、カラ松く…っん｣
洗面台に彼女を追いやって、抑え込むように貪るように彼女の口にキスをする。
息をするために開かれた隙間に舌を滑り込ませて、彼女の上顎をなぞる。
脱衣所に響く彼女の途切れた声と、布が擦れる音、そして鼓膜や胸の奥を刺激する水音に、ぞわぞわと背中が泡立っていく自分を自覚する。
彼女の耳をやわやわと撫でながら、口を離せば、どちらかともなく吐かれた吐息が聞こえる。
｢っはぁ…カラ松くん突然過ぎるよ…心臓に悪い｣
｢我慢出来なかったんだ…｣
｢ほ、ほら！上半身服着てないんだから風に引いちゃうよ！！｣
グイグイと俺の背中を押して寝室へ戻ろうとするAの腕を掴む。
｢A、明日休みだったよな…？｣
｢…カラ松くん、疲れてるから、ほら…お風呂に…｣
｢疲れてるから、Aで癒してほしいんだ｣
｢…でも、｣
｢駄目、か？｣
｢はぁーー…ほんとにずるいよね…｣
彼女は負けましたというように俺の腕に収まった。
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百済(プロフ) - 皆様のコメント有難く読ませて頂いております…！亀更新ではありますが、よろしくお願いします！m(_ _)m (2018年1月28日 22時) (
レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - なける（ ｉ _ ｉ ） (2018年1月6日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
朱華 - おおおおお!!!カラ松格好いいよ!! (2016年8月28日 12時) (レス) id: 24638162af (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ユウさん» 全然大丈夫です！いくつでもどうぞ＾＾ (2016年4月8日 18時) (レス) id: 47be61fde2 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - リクエストしたいんですけど…今どれくらいリクエスト来ていますか？あまり多いと大変かと思って…落ち着いたらまたリクエストさせて頂きますけど… (2016年4月6日 22時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百済
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時：2016年4月2日 20時
