プロポーズされました 25 ページ27
目が覚めた時知らない人が私の顔を覗き込んでいたらどうすればいいのでしょう。
？「あ、起きたC！」
A「え？あ、はい、起きましたC」
もふもふの髪の毛。
くりっした可愛い目。
人懐っこいような雰囲気を醸し出してるこの少年。
A「勘違いじゃなかったら初対面だよね？」
？「勘違いじゃないC」
可愛い少年は少し拗ねたように口をとがらせる。
………少年！？
この人背が高いよ？
まさかの高校生？！
？「俺、芥川慈郎！」
A「はぁ…そうですか」
今気付いたけどここどこだろう…
ソファの上みたいだけど…
確か跡部さんにおんぶしてもらって…
跡部さんがここまで運んでくれたんだろうけど
この人誰だよ！
芥川慈郎君か…
いや、そういうことじゃなくて！
芥「なんでこんなところにいるの？」
A「なんでって言われても…跡部さんがここまで運んでくれたはずなんだけど」
景「おい、慈郎何やってんだよ」
芥川君に隠れて見えなかったドアから跡部さんが入ってきた。
芥「跡部…まさかこの子が噂の…ぐへっ！」
芥川君が何かを言いかけた時跡部さんが首をつかんだ。
景「寝てばかりいないで練習に戻れ」
跡部さんがそう言うと渋々部屋から出て行った。
景「驚かせて悪かったな」
A「全然大丈夫！運んでくれてありがとう」
お礼を言ってソファに座り直す。
その横に跡部さんが腰を下ろす。
景「ここが男子テニス部の部室だ」
A「……え」
ここが部室なわけないじゃない。
だってふかふかのソファがあって
神々しいシャンデリアがあって
私の部屋より広いし…
A「どうみたって部室には見えない…」
景「最初あいつらが来た時もそう言ってたな」
A「あいつらってさっきの…芥川君？」
景「あぁ、テニス部は200人くらいいる」
A「……私やっぱり部活はいらなーい」
景「ダメだ」
A「そんなに名前覚えられないし…」
景「俺の名前だけ覚えればいい」
A「跡部景吾」
景「そうだ」
…ここで跡部さんに甘えたらダメな気がする。
何も仕事しないマネージャーなんてみんないらないって思うだろうし…
A「跡部さん…」
景「なんだ？」
A「私…マネージャーやらない」
景「部活は入らないといけないんだ」
A「だから…別の部活はいる」
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作者名：翼 | 作成日時：2016年1月2日 22時
