第75話 ページ35
生徒会から発表された
「ドリームアイドルフェスティバル」
通称ドリフェス。
定期的かつ突発的に開催され、ファンの投票で
勝敗が決まるようになった。
それに伴って、ユニット人数の制限化…
チェスはもともと大所帯のグループだから
そこから分裂し始めて、僕ら5人は【 Knights】と
いうグループで活動するようになってきた…。
もともと仲間だったメンバーとドリフェスする、
もはや内戦のような日々……。僕は別に勝負したくて
アイドルになった訳じゃないのに……。
勝っていくと共にわだかまりは募るばかりだった。
「では、採点結果を発表します！、勝者は……
【Knights】！』ｷｬｱｱｱ!!
「よぉし！皆、ありがとぉ〜！」ﾜｧｧｱ！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ﾓﾌﾞ「はァ…」
「な、なぁ！勝ち負けとか気にするなよ…
俺たち仲間だろ！」
ﾓﾌﾞ 「……行こーぜ」
ﾓﾌﾞ「負けたァ、これじゃ成績つかねーよ」ｽﾀｽﾀ
「…………………………。」
そしてれおくんは、かつてチェスの
グループのメンバーだった人にも無償で曲を提供したり
その後も、今まで通り【友達】として
振舞っていたようだった。だけど、周り人は
そんなれおくんの優しさを踏みにじるように、
距離を置くようになっていった……。
【 日々樹邸 】
『……はぁ、』「おやぁ？溜息なんて珍しいですねぇ」
『渉……。』
「ユキが笑顔じゃないと、ワタシもジャンヌも
元気がでませんねぇ……、、」ﾎﾟｯｸﾙ…
『ごめんごめん。最近色々あったから…少し…
疲れちゃって……』
ドリフェスとか…チェスの事とかもあるけど、同時に
渉も…朔間先輩と深海先輩、斎宮先輩と逆先くんで
【五奇人】と呼ばれ、
学園の象徴として崇めたてられるようになった…。
だけど、その中では渉たちを悪くいう人もいて、
根も葉もないウワサや
五奇人の陰口を言う人だっていた…。
『……、』
「ふぅむ…今日はもう遅いですし…、
久しぶりにワタシが子守唄を歌って添い寝をして
あげましょう♪Amazing★」
『もぅ、…僕子供じゃないんだけど……、わ、わぁ！』
「ホラホラ♪早く私のベッドに行きますよ♪♪」
『ちょ、ちょっと！お姫様抱っこしないでよ！』
「フフフ…(少し軽くなりましたねぇ…お願いだから
心配をかけさせすぎないでくださいねぇ…ユキ)」
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作者名：くま吉 | 作成日時：2024年2月28日 22時
