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12 ~虹村side~ ページ15

虹村side

Aのことを意識し始めるのに
それからさほど時間は必要なかった。

俺はAのことが好きで、
Aも俺の事が好きで。

関口達に何度も告白しろって言われたけど
親父のことがあったから
ずっとずっと言えなかった。

それでも
Aも言葉や関係なんか
必要としなかったからこのままでいれた。

ごめんな

俺がもっとちゃんとしてたら
こんな思いはさせなかったのかもしれない。

俺の事忘れてくれたら
きっとAはもっと幸せになれるんだろう。

でも忘れてくれなんて言えない。

ずっとふにゃふにゃした笑顔で
俺の名前を呼んでくれればいい。

いっちょ前の独占欲が
俺も、Aも苦しめる。

13→←11 ~虹村side~



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作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月14日 16時

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