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11 ~虹村side~ ページ14

虹村side

職員室までの道のりを2人で歩く。

貴「D組だっけ?」

虹「オウ」

貴「だよね、見たことあるもん」

虹「…」

当たり障りのない会話。

貴「その髪地毛?」

虹「ちげぇよ」

貴「そっかあ〜」

虹「…」

無理をして会話をしているわけではなさそうだ。

貴「それにしてもすごいね、うちのバスケ部って強いからみんな怖がって途中入部なんて全然いないよ」

そんなこと言って、
隣にいる金髪の悪名高い男は
こわくねえのかよ、と思った。

虹「…」

貴「白金監督が見込んだなんて、先輩達も前代未聞だって言ってたよ」

虹「そうなんスか」

貴「そうだよ、稀な存在だから大変なこともあると思うけど、応援してるから」

まともに同級生と喋るのなんて
久しぶりだった。

まして応援してる、なんて言われるなんて。

まだ出会ったばっかりで、
入部も最終決定って訳じゃないのに。

なんだコイツ、って思ったりしたけど
不思議と悪い気はしなかった。

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作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月14日 16時

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