No.42*チョコレート ページ5
華恋side
「_______ってこと」
話が終わり、葵が顔を上げる
みんなは、昔の話を聞いてしんと静まり返ってしまった
葵は、全部話した
私達が昔、暴走族の様なことをやっていたこと
たくさんの人を傷つけたこと
その仲間と戦って解散したこと
そして、
「昔の仲間達が居場所を奪おうとしている……ってことで合ってるかい?」
「………はい」
この通り、居場所を奪おうとしていること
「…皆に迷惑かも知れないか___「華恋、私はその続きの言葉が聞きたくない。私は迷惑なんてこれっぽっちも思っても無いのだよ?」
私が言おうとした言葉は治によって遮られた。
そう言えば、敦にもこの間こんな事言われたな……。
「ね?華恋ちゃん。迷惑じゃなかったでしょ?」
敦が少し微笑みながら、こちらを向いて言った。
コクリと頷き、微笑み返すと顔を真っ赤にした敦。
「僕も、迷惑だと思ってないよ。」
「僕の超推理を使わなくても分かるよ。皆、頼って欲しいと思ってる」
潤君と乱歩さんも、皆も迷惑だと思ってないんだ……。
「…ありがとう///」
少しだけ微笑んで、隣に居た乱歩さんを見ると、物凄く目を見開いた後そっぽを向いてしまった。
どうしたのかな?
乱歩さんの顔を覗き込もうとした時
「おい、その茶番いつ終わんだよ」
顔を帽子で隠しながら、低い声で言った中原さん。
「中也、蛞蝓の癖にキモい」
「黙れ、糞鯖」
治と中原さんの言い合いが始まっちゃった…
「中原君、太宰君静かにしたまえ。葵君は、目覚めたばかりなのだろう?」
この人は、ポートマフィアの長だったはず。
凄いな…中原さん黙っちゃったよ。
治は舌打ちしてたけど、ね?
「葵君、小鳥遊君。君達が迷惑というかも知れないが、私達は関わらせてもらうよ。」
……何で、知らない人まで…?
「何でって思ったかい?それはね、縄張りを荒らされたからだよ」
「…荒らされたんですか?」
「そうだよ。私達を敵に回すとどうなるか教えてあげないとね」
ニヤリと黒い笑みを浮かべる長さん。
「森医師」
「言われなくても分かってますよ、銀狼殿」
社長はため息を付き、長さんは終始笑顔。
何かあったのかな??
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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年12月19日 14時