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夜がきました
何て絶望の言葉を知らせる明るすぎる着信音。
信じられない、一人人狼に殺されるということがだ。
今この瞬間にも人狼は誰を殺そうか考えているのだろう。
でも一番まずいのは今日ではなくて明日。
「……」
そして消灯していた電気がつく。
おそらく人狼が殺す人を決めたのだろう。
誰が、人狼なのかわからない。
どうすれば……
(メール……?)
メール文を開けば、そこには簡潔に
『赤司征十郎○』しろまる、ということは人狼ではない。ということになる。
それなら、初日に狙われたのは赤司くん。
そして今後しばらく狙われるのも赤司くん
何ていう絶望。
騎士は同じ人間を二度守れないと書いてあった。つまり、もし赤司くんを殺せるまで狙うとするならば赤司くんは明日必ず死ぬ。
「……っ、」
そう、私か黒子が全員にカミングアウトしない限り必ず赤司くんは明日死ぬことになる。
でもカミングアウトした場合死ぬのは私達
《各部屋にお戻りください。中務A。218》
そう知らせる携帯に私はふと思った。
201の部屋って人の部屋だったかもしれない
「あのさ!」
「どうしたのだよ中務」
「いや、あのさメールとかこの携帯でしあっても良いのかなって思って」
私の言葉に皆確かに、と賛同の声を挙げた。
そんな声が飛び交う中で、黒子はずっと、さつきを見ていた。
何で、二人ともそんな顔してんの
「多分良いと思うよ、アドレス帳を確認して見たが全員のアドレスが入っていたからね」
「へえ、よくそんなとこまで見てましたよね、氷室先輩」
氷室タツヤ。
コイツも要注意人物、何を考えているのかわからないあたりやばい。
「状況の把握はしておかないといけないからね」
「室ちーん、飯食べにいこー」
……アイツは何と無くだけど私のことを人狼だと思っているような気がする。
何故かって聞かれたら答えにくいけど、何というかそう。女の勘……的な
「Aさん、ちょっと良いですか」
「?うん、つかさっきからどうしたの黒子」
私は黒子に占い結果を話し、黒子は私に情報を提供する。
情報、と言っても人狼が殺す人を選んで電気がついた後の周りの様子を聞いただけだけど。
「Aさん、僕は桃井さんが人狼だと思うんですが……」
信じたくない言葉が、黒子から飛び出す。
私は信用しきれずに、それが何故なのかっと黒子に聞く。
「桃井さんって何か抱え込んでいる時、髪の毛をよくいじるんですよ」
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フラン(プロフ) - 愛花さん» 読者のクセしてって……文句じゃなくてアドバイスと受け取れば良いじゃないですか……後、読者じゃないと、文句や感想は言え無い気がします (2018年6月12日 1時) (レス) id: 0b24153201 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(プロフ) - 汐里さん» いいよ、別に返さなくて。つか、時間の無駄じゃん? (2015年3月31日 23時) (レス) id: 440c5300df (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - 愛花さん» お疲れって言っても結構前に完結してんだけどねwwてか下のコメントくれた人にそもそも私が気付いてなかったわ。面目無いっすわ、もうだいぶ経ってるけどコメント返したほうがいいかな?つかおまっwwクソとかいうなw (2015年3月31日 23時) (レス) id: 499572e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(プロフ) - 良作だった!お疲れ!!下に読者のクセして文句言ってる奴いるけど、全然気にしなくて良いと思うよん、つかンな事書かなくても良くね?的なwwクソすぎw (2015年3月31日 22時) (レス) id: 440c5300df (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 妖狐くらい出せよww (2015年2月28日 21時) (レス) id: 602b9e4d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2014年9月21日 14時