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討論は赤司くんの第一声から始まった。
そう、赤司くんはこう言うのだった。
自分は占い師だ、と。勿論それは火神を処刑させるための嘘だけど赤司くんの出まかせは止まらない。
「昨日、火神を占った結果。●つまり、人狼だった。火神、反論はあるか?」
「俺は人狼じゃねえ……!!」
火神は必死に弁解の言葉を述べるけれど事実占いでは●が出てしまっているから救いようがない。
すると火神からある言葉が発せられた。
「俺の役職は狼憑きだ!!本当だ!信じてくれよ!!」
彼曰く、狼憑きとは市民なのにも関わらず人狼判定が下される役職だと言う。
だけど、説明にそんな役職なかったし、私達も俄かに信じ難かった。
「それなら火神。何故そのことを最初に言わなかった?」
「言い出す機会が、なかったんだよ……っ」
火神は唇を噛み締めていた。
死にたくないんだろう、それを見て私は当然だと思った。
私だってまだ死にたくない。
何時もは死にたい死にたいって思うときもあったけど、本当にこの状況に置かれるとそうは言えなくなってくる。
「そうか、それなら桃井の時は言い出す機会がなかったとしよう。何故黄瀬の時に言わなかった」
「それも、……機会がなくて」
火神の言葉を遮って赤司くんは冷たい声で且つ冷たい目線で火神を圧倒する。
「言えなかった?……いや、言えただろう。つまりお前は恐れたんだ、俺たちに疑われ殺される事をだ。」
赤司くんの言葉は止まらない。
「俺たちを信用していなかったのか。チームメイトも友人でさえも」
赤司くんは口を開きかけたがブザーの音を聞いて発言をやめた。
皆も皆で、火神が人狼か人狼じゃないか以前に赤司くんに敵意を向けられることを恐れたのか皆が火神に投票していた。
「……くっそ…っ!」
その言葉を最後に火神はそのままぐずれ落ちた。
え、窒息死……だとでも言うの?
でもどうやって?この短時間でどうやって殺した?
私は不可解な出来事に息を飲んだ。
「……行くぞ中務、青峰」
「おー……」
「う、うん」
凄すぎる赤司くんの圧倒的オーラに私達は吃りながらも赤司くんの後ろをあるいた。
赤司くんマジで怖い……!!!味方でよかった
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フラン(プロフ) - 愛花さん» 読者のクセしてって……文句じゃなくてアドバイスと受け取れば良いじゃないですか……後、読者じゃないと、文句や感想は言え無い気がします (2018年6月12日 1時) (レス) id: 0b24153201 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(プロフ) - 汐里さん» いいよ、別に返さなくて。つか、時間の無駄じゃん? (2015年3月31日 23時) (レス) id: 440c5300df (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - 愛花さん» お疲れって言っても結構前に完結してんだけどねwwてか下のコメントくれた人にそもそも私が気付いてなかったわ。面目無いっすわ、もうだいぶ経ってるけどコメント返したほうがいいかな?つかおまっwwクソとかいうなw (2015年3月31日 23時) (レス) id: 499572e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(プロフ) - 良作だった!お疲れ!!下に読者のクセして文句言ってる奴いるけど、全然気にしなくて良いと思うよん、つかンな事書かなくても良くね?的なwwクソすぎw (2015年3月31日 22時) (レス) id: 440c5300df (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - 妖狐くらい出せよww (2015年2月28日 21時) (レス) id: 602b9e4d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2014年9月21日 14時