9話 ページ10
「Aさん!」
不意に無音を割くように、
渉さんは手を叩いた。
「折角ですからお茶でも飲みながら
お喋りでもしませんか?」
渉さんはそんな事を言ってくる。
もしかして気を遣わせてる?
『えっと....わ、私....』
「さあさあ、お手をどうぞ♪
演劇部の部室をご紹介しましょう☆」
『えっ、えっ、ちょっと....』
渉さんはそっと私の手を取り、
演劇部の部室へ歩き出した。
その優雅な身のこなしと気品溢れる仕草に
何だか王子様にエスコートされてるような
そんな錯覚を起こしてしまう。
放課後とはいえ、生徒はまだ残っている。
たまにすれ違う生徒に見られるのが
何だか物凄く恥ずかしくて、
私は顔を赤くして
俯きながら、渉さんの後についた。
恥ずかしかったけど....
恥ずかしかったのに....
何でか、手だけは離せなかった。
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しーPー - この小説をよんで3回泣きました!!ありがとうございました!最後の!おまけ!!!最高でした!! (2019年11月13日 1時) (レス) id: 616c24bce5 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 渉さんかっこよすぎて、死ぬかと思いました(笑)渉さんに惚れ直しました(*ノωノ)勘違いしてる友也君もかわいかったです♪ (2017年9月19日 0時) (レス) id: 547ff1d52f (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃ - 時々出てくる真白君と氷鷹君が可愛かったです(●´ω`●)渉さんカッコよすぎですーーーー!この話で惚れ直しました! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 815a37e480 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - 渉さん本当ちょーイケメン!!!こんな人いたら確実に惚れてるね (2016年9月27日 23時) (レス) id: dfd94ab019 (このIDを非表示/違反報告)
みかにゃ。(プロフ) - この作品のおかげで思わずひびわたのことがとても気になるようになりました!いいですね!読みやすいですし!これからも頑張ってください!! (2016年9月26日 23時) (レス) id: 2729210c7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみ | 作成日時:2016年7月27日 20時