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貴「ふふ、祥吾と付き合ってなかったらですよ」
虹「まあ…俺がお前と付き合うなんて無理そうだけど」
貴「何でですか！」
虹「いやだって…浮気してるの見て可愛いとか悪趣味だし、性格悪いし、ついでに素行にも問題ありだろ？」
貴「………良いところだってありますよ」
虹「例えば？」
貴「顔とか。あと…は、スタイル…と、それこそ具合ですかね」
虹「……内面の良いところはないのか？」
貴「…外見には興味ないタイプですか？」
虹「いや、そんな事はないけど内面も必要だろ」
貴「…………内面の良いところですか…私の…？えー…難しくないですか？」
虹「出てこないってことはそれくらいないってことだろ」
貴「…その通りです……」
虹「多分、お前と付き合っても手に余るから無理そうだな。浮気されそう」
貴「意外と一途ですよ。…あ、良いところです、浮気しないの」
虹「あー…それは確かに」
私の内面的に良いところ、浮気をしないってとこだけじゃない？
他に何も思いつかないな
貴「………私って本当に良いところがありませんね」
虹「あ？」
貴「外見だけだな…。あ、でも外見だけでも良いならマシですよね！美人は性格が悪いって言いますし！」
虹「……そういうポジティブなところも良いところなんじゃないか」
貴「性格の悪さが並走してますけど」
虹「分かってるなら直せよ」
貴「今更直せませんよ〜。…あ、このネット、破れてます」
虹「それはバレー部のだろ。管轄外だ」
貴「そっか。えーと…あ、このバスケットボールは空気が抜けてます」
虹「あー、じゃあそれは横に避けておいてくれるか」
貴「はーい」
それから私と虹村さんで着々と整理を進める
その甲斐あって、結構早めに終わった
………それにしても寒いな…
貴「…寒いですね……」
虹「もう帰れるから我慢しろ。…あー、でも病み上がりだもんな、大丈夫か？」
貴「大丈夫なんですけど…ただ寒くって」
虹「じゃあさっさと帰ろうな。送ってくから待ってろ」
貴「え、良いんですか？」
虹「付き合ってもらったし、もう遅いし。1人は危ないだろ」
貴「え〜〜…めちゃくちゃ好きです…」
虹「軽率にそういうこと言うな」
貴「だって好きなんですもん…1人で帰らせない辺り、かっこいいですね。彼女いないんですか？」
虹「いねーよ」
貴「そうですか…いそうなんですけど」
虹「あー、はいはい。良いから帰るぞ」
貴「分かりました」
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
