奇跡の偶然についてkwsk ページ3
ぷか……ぷか…
『んん…ぐぅ…』
ぷか……ぷか……ぷか…
薄い意識の中、自分のお尻あたりが冷たく感じる
ふわふわと浮いているような感覚。
トイレの音姫のような音。←
そうか、此処はトイレか。と無理矢理すぎる発想をねじ伏せて目を覚ました、
『ふぁぁ…よく寝た〜。って……え??』
ユイの目が絵に描いたような点になる。それもその筈
何故か浮き輪で川を流され、しかも知らない土地まで来ていれば、誰しも驚くだろう
『此処、どこ???』
落ちないように辺りを見回す。見た事のない土地だが、どこか覚えがある街並み
かといって、来た事はないような、見た事だけあるような……不思議な感覚だった
『しかも、なんか夕方になっちゃってるし…… どんだけ寝てたんだろ私。』
てか、なんで流されたの!?荷物は!?あ、後ろについてるちっさい浮き輪の上にある……じゃなくて!!!←
『あ!人だ!!助けてくださぁぁい!』
あれ、あの人見た事ある気が……あれ??
というか……此処って…あれ??
『世界観が…文ストに似てない?』
独り言をブツブツと言っていると…
乗っている浮き輪がしぼみ出した。
おそらく、川底の岩にぶつかって穴が空いたのだろう。
『え、ちょ、まって。私泳げないんですけどぉお!!!』
きゃー!!!!助けてえぇえ!!死 ぬぅう!
ジタバタと暴れるだけ浮き輪の寿命は縮まっていく
とうとう、先程助けを求めた人影の近くまで来た所で
意識を手放した。
これが、あの人達との最初の出会い。
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