【あんスタ】孤児院でのお話【Trickstar】

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月15日

☆氷鷹北斗(幼少期)


？「YOU姉。」


休日。皆はお昼寝をしているので起きているのはこの子しかいない。


「どうしたんだ？北斗。」


北斗。幼稚園の年少の時にやってきた男の子。

4人の中では、1番年長である。


北斗「お茶を淹れたんだ。縁側で一緒に飲まないか？」


「あぁ、飲もうか。」


仕事もないので、一緒にお茶を飲む事にした。


☆


客間から2つ座布団を持ってきて敷く。


「北斗の淹れるお茶は美味しいなぁ。」


北斗「家庭科の先生に教えてもらったんだ。」


「そっか。」


北斗は優等生で、学校でクラス委員長もしている。


「(スバルが学校の窓割った時も私と一緒に謝ってくれたな.....。)」


北斗「YOU姉。」


「ん〜？」


北斗「俺は、ちゃんと皆をまとめられているだろうか。」


お茶を飲みながら北斗が言う。北斗の横顔は、儚くて今にも消えてしまいそうだった。


「まとめられてるよ。スバル達の面倒を見てくれるし、私の手伝いも進んでしてくれるしな。」


北斗「でも、ちゃんとできないから両親に.....。」


「北斗。」


北斗は捨て子だ。事故で両親を失った3人より、心の傷は深く大きいのだろう。


「昔の両親の事を忘れろとは言わない。でもな、今の家族は違うだろ？」


北斗「.....そうだな。今の家族はYOU姉達だ。」


「そう、それでいいんだよ。」


私と北斗は静かにお茶をすすった。


☆


北斗「それでスバルが.....。」


「大変だな、委員長も。」


今は北斗の愚痴を聞いていた。クラス委員長は大変らしい。


キュッ


「ん？」


北斗が抱きついてきた。


「どうしたんだ？」


北斗「少し、甘えていいか.....？」


「別にいいけど.....。」


北斗「保健室の先生が言っていた。好きな人に抱きつくと、ストレスが軽減させるらしい。」


「(生徒に何を教えてるんだよ。)」


などと思いつつ、腕を広げる。


「ん。」


北斗「.....？」


「横から抱きつくより、正面から抱き締めてもらった方がいいんじゃね〜の？」


北斗「いいのか.....？」


「勿論、家族じゃん。」


ニッと笑って言うと、北斗は少し遠慮がちに抱きついてきた。


「よしよし.....♪」


北斗「落ち着くな.....。」


「それは良かった。」


そう言って、抱き締める力を強くしてくる。


「(最近、良く笑うようになったよな。)」


それは、スバル達のお陰だろう。


「(ありがとな。)」


心の中で、スバル達にお礼を述べた。

この作品には5種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：