【うたプリ】ホワイトデー

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ずっと気になっていた彼がいた
相手はアイドルだけど、日々強まる想いをこれ以上は耐えられなかった
だから貴方はバレンタインデーにチョコを渡した
そしてそのまま逃げ出してしまった

それから、なかなか会えずに
１か月たっても返事がない

彼らは3月14日に行動するが…?

作成済のキャラ
・一十木音也
・一ノ瀬トキヤ
・寿嶺二
・聖川真斗
・神宮寺レン
・黒崎蘭丸
・四ノ宮那月
・来栖翔
・美風藍
・愛島セシル
・カミュ

キャラによっては内容にムラがありますのでご注意ください
尚、春歌≠ヒロインとなっていますのでご注意ください

11種類の結果パターン

貴方は誰とホワイトデーに… - 2024年5月2日

｢見つけたぞ｣

事務所でそんな風に後ろから声を声をかけられた
そのとても低い声は不機嫌層であり、後ろを向くのが怖い

｢おい｣

腕を思い切り掴まれて後ろに引っ張られるとやはり呼ばれていたのが私だと分かる
後方やや上辺りを見ると目が合う
眉間にははっきりと皺が寄っている

｢来い｣

カミュさんは命令形で言う
腕を引っ張られているのでどちらにせよ拒否権なんてないけれど

現在は空室であるところに入ると誰も来ないためか鍵を閉めた

｢貴様、俺から逃げ追って…｣

あからさまに怒っているような口調で後ずさりをするけれど、残念ながらこの部屋は狭い
すぐに追い詰められてしまう

こんな近距離で目をじっと見つめられると恥ずかしさから逸らしそうになるけど、それをするとダメな気がしてじっと見つめ返す
…ちょっと怖い

｢んんっ｣
いきなり口に何か入れられる
それは固くてとても甘い

カミュさんの手元を見ると開封されたラッピングから白っぽいものと黄色っぽいものが見える

｢氷砂糖飴、或いは氷糖と呼ばれているものらしいな
氷のように冷たくはないがな｣

そう言うと黄色い方を口に入れられた
これは周りに人がいればどういう状況に見えるのだろうか

｢あの…｣

｢食べながらしゃべるな、愚か者｣

…あんまりだ

｢これが俺からの返事だ｣
その声は呟くようだったけど距離が近いのではっきりと聞こえた

私は恥ずかしいけれど、気持ちをちゃんと聞きたくて飴を飲み込んでから口を開いた

｢それって、両おもんっ｣

また飴を口に入れられた
カミュさんの好きな氷のような、それでいてとても甘い飴
分かっているとは思うけどやっぱり本人の口からききたい

｢お前なら分かるだろう｣

はっきり言ってくれる気はないらしい

｢分かるだろう?
俺が誰にでも、こんなことをすると思うか?｣

私は飲み込んでから言う

｢お嬢様から望まれたらどうしますか?｣

カミュさんは笑い出した
予想外の事に私は少し慌ててしまう

｢…その時はせねばなるまい｣

するととても顔を近づけて息がかかるほどの距離で言う

｢今の俺は執事アイドルではなくお前の――だ｣