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ソファーについてた手をゆっくり悟の背中に回す。
五「獄門彊の中に物理的時間は流れてないからね。僕はまだ28歳だよ。」
『え、すご。』
五「5年って凄いね。ずっと可愛かったAは大人びて綺麗になってるしさ。その変化をじっくり堪能出来なかったのが本当に悔やまれるよ。」
『そう、かな?』
五「すっぴんはまだあどけなさ残ってたけどね。メイクしたら、可愛いより綺麗が勝つかな。まぁどちらにせよ僕のどタイプなんだけど。」
『そんな褒めても何も出ないよ。』
五「まだまだあるけど、聞く?」
『恥ずかしいからいいや。』
五「え〜。僕がもっと話したいんだけど。」
『じゃあもっと嫌だ』
悟の腕の中でクスクスと笑ってから心臓の所に耳を当てた。
五「どうしたの。」
『生きてるなぁって、』
五「死ぬわけないでしょ。僕は最強なんだから。」
『そうだね。』
私を抱き締めていた悟の手がゆっくり私の頭を撫でる。
五「A、」
しばらく頭を撫でられて気持ちよくてウトウトしそうになっていた時、悟に名前を呼ばれた。
『ん、なに?』
顔を見ようと上を向いた瞬間、頬に手を添えられて動けなくなった。
五「キス、したい。いい?」
キラキラとした空色の目に見つめられる。
『(………あれ、)』
そういえば、恋人に甘えるってどうするんだっけ?
キスしていい?って聞かれた時って素直にうんでいいんだっけ??
他人に甘えず5年間どちらかと言うと甘やかす側の立場にいたからか、それとも男の人とそういう触れ合いをしてこなかったからか、甘え方というのを忘れてしまったらしい。
五「…A?キス嫌?」
『いや、って訳じゃなくて、』
いつまでも返事をしない私を不思議に思ったのか、はたまたキスを嫌がってると思ったのか眉を下げて私の顔を見つめている。
甘え方を忘れたなんて、素直に言ってしまっていいものなのだろうか。呆れられはしないだろうか。
五「………ごめん、」
頬に添えてた手が退けられてまた悟の腕の中に収められてしまった。
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華渚(プロフ) - もも汰さん» めっちゃ褒めてくれるじゃないですか!!ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!更新頑張ります! (2020年11月28日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
もも汰(プロフ) - 最初から読んでいますがやっぱり面白いです……!!感動する所や笑える所、考えさせられる事がたくさんあるので最近はずっとこの小説読んでいます笑 続編でも更新頑張ってください! (2020年11月28日 7時) (レス) id: 4ac9f60d16 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 鈴さん» 話の量多いですよね、私文章を纏める力がなくてダラダラ書いてしまうんです。ごめんなさい。全部読んで頂けて嬉しい限りです!更新頑張ります! (2020年11月25日 0時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - や、やっと、やっと追いついた!!今ようやく最新話です← ハマったの最近なんですが、もう読むの楽しいです!更新、ゆっくり待ってます。 (2020年11月24日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます!今からイチャイチャターンなのでいっぱいニヤニヤして貰えるように頑張ります! (2020年11月24日 3時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年11月18日 21時