ぬらりひょんの孫娘、依頼を。 ページ38
美華side
「あ、もしもし、竜二？どうかした？」
『どうしたもこうしたもねえよ。お前が抜けてるから本家分家両方しっちゃかめっちゃかだ』
「あははー、そこは頑張れ！」
森の中の無敵の結界、”シュウメイ”にいる美華は花開院竜二と電話をしていた。そういえば、最近は近況報告していなかったな、と思い出す。
心配してくれたのか・・・？
そう思うとどうしても笑えてくる。
「で、本件は？」
『・・・お前のそういうところは楽だよ』
苦そうな声音の竜二によっぽど悔しいんだろうな、と思う。
竜二は負けず嫌いだから、昔から。
『・・・めんどくさい案件が、東北で発生したらしい』
「・・・」
『どうやら、そこらへんをおさめている首領の手も届かないようなヤツでな。おまけに、力はとてつもなく強いらしい。現在、本家も分家も使える奴は結界の守護についてるからな。お前に連絡が言ったというわけだ』
「・・・大体把握したわ。東北なら私の知り合いもいるし、問題はない」
思わず、ため息をつきそうになる。小耳に挟んだことはある、どうやら古くから生け贄で力をつけてきた妖怪がいると。そしてそいつは美しい女を好み、食すと。
「・・・今の花開院に余裕はないでしょう。それに、私がそっちにいたとしてもおそらく私が駆り出されていただろうから、大丈夫よ」
『・・・すまん。それと、最近ゆらを見たか？』
ゆらちゃん。
私の妹みたいな子。あの子のことを聞くなんて、竜二はなんだかんだ言って、シスコンだ。
クスクスと笑いながら、
「私は、今あの子の敵の立ち位置にいるから。でもちゃんと、戦っているわよ。元気。ただ、考える力がほしいかな？あと体力」
『・・・危ないことはすんなよ』
若干竜二の声が青くなったのはなぜだろうか。
それは、本人はわかっていないが、過去にあるトラウマレベルの修行のせいである。
「それじゃあ切るわね。そろそろ帰らないと怪しまれるわ。秋房によろしく」
『・・・お前ほんと何してんだよ』
「ないしょ」
竜二との電話なんて久しぶりだった。最近は、辛い、というか自分を見失うほど自分を偽ってきた。
だからこそ、竜二との電話は本当に楽しかったし、嬉しかった。そのままの自分をさらけ出せた。
「・・・じゃあね」
『生きろよ』
目を見開く。・・・本当に竜二は・・・。
「もちろん。じゃあね」
閉じた携帯には魔法がかかってるような気がした。
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宵華 - 今のはPC様だお (2017年2月24日 16時) (
レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - スマホgetしたからログインしたお（＾＾＊） (2017年2月24日 16時) (レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 宵華さん» ド、ドンマイうん無理って言われたら泣きたくなるよね…((焦 (2016年7月24日 16時) (レス) id: bac1ec816a (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - 刹那さん» 父のパソコンだから、無理、って言われた・・・(泣)更新したよ・・・。夢主出てこなさすぎで焦ったよ。 (2016年7月24日 16時) (レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 宵華さん» えっ?いいの?ならそうさせて貰うね!そっかでも私家族に内緒でやってるけど… (2016年7月19日 20時) (レス) id: bac1ec816a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵華 | 作成日時：2016年4月17日 17時
