ぬらりひょんの孫娘、新たなる壁を。 ページ27
美華side
「・・・うん、そろそろかな」
花開院家の本家の縁側で涼んでいた美華。先日、リクオと牛鬼の一件を見届け、こっそり牛鬼とリクオの怪我を結界を使ってバレない程度に治して姿をくらました。
「・・・四国・八百八狸の息子・・・。百物語はもう接触したようだしね・・・？」
風のたよりで伝わってきた四国の山奥での出来事に耳を澄ませながら美華は笑った。
＊＊＊
玉章side
「・・・」
アスファルトの道を一人歩く玉章。その目には強い野望が浮かんでいる。
ぬらりひょんを倒し、魑魅魍魎の主となる・・・。そして僕を認めさせる・・・。
そのためにはまず様子を見ねば・・・。
夕暮れに沈む道を進んでいるとある違和感に気づいた。
影が、多い？
身構えた次の瞬間、女の声が響いた。
「ふふ・・・はじめまして」
「誰かな？」
真っ黒のワンピースに黒のフード付きカーディガンを着た銀髪の女。
・・・気配が只者じゃない。
「・・・谷津浦 白夜。あなたと同じ・・・力を求める者・・・。八百八狸の息子様？」
「!!!」
・・・まずいな。僕のことがバレている。これは・・・黙らせないといけない。
戦う姿勢を静かに整えようとするが、谷津浦、は笑うと
「・・・あら、身構えなくても手もいいのに？私、あなたと天下を取りたいのよ？」
「・・・詳しく聞いてみようか」
「・・・話がわかるのね、好きよ、そういう方」
女はコツコツと歩み寄ってくる。いつでも姿をくらませられるように準備はしておく。
女はずっと笑っている。
「私は言霊使い・・・。ある目的のために生きている。あなたと共にいれば、私はそれに近づける・・・。だから、私を傍においてくれませんこと？」
「『傍におく』・・・その言葉の意味は僕の思っているものでいいのかな？」
にこり、と笑う。
「・・・私を妾に・・・貴方様のために傍に・・・」
蠱惑的な言葉。ワンピースから覗く白く細い足に豊満な体、美しい容姿。
僕がいずれ天下を取るときに傍にいるのは相応しい。
何より、伝わる力の強さ、妖しさ・・・。
自分の口が笑うのがわかる。
「・・・頼むよ、僕の后？」
近づいた白く細い体を僕は抱いて微笑んだ。
ーーーーーーーだからわからなかった、彼女の昏く、深い瞳と嗤いには
ーーーーーー
抱くはその色事じゃありませんよ？！ぎゅってやつですよ？！
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宵華 - 今のはPC様だお (2017年2月24日 16時) (
レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - スマホgetしたからログインしたお（＾＾＊） (2017年2月24日 16時) (レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 宵華さん» ド、ドンマイうん無理って言われたら泣きたくなるよね…((焦 (2016年7月24日 16時) (レス) id: bac1ec816a (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - 刹那さん» 父のパソコンだから、無理、って言われた・・・(泣)更新したよ・・・。夢主出てこなさすぎで焦ったよ。 (2016年7月24日 16時) (レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 宵華さん» えっ?いいの?ならそうさせて貰うね!そっかでも私家族に内緒でやってるけど… (2016年7月19日 20時) (レス) id: bac1ec816a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵華 | 作成日時：2016年4月17日 17時
