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#15 ページ17

年末、12月31日。

今日で私の塾生活は終わりだ。

「Aちゃん今日で塾終わりなんだねぇ…」

「まぁもうすぐ本番だし仕方ないかー」

私の前で項垂れてくれてるえふびーときっくん。

因みにえおえおとあろまさんも一緒。

「自宅学習ってこと?」

「そうなるね……塾行ってもいいんだけど家の方がなんか…うん…」

「なんだよそれ」

なんだろね。わからんわ。

「てかなに!えおえおもあろまもいつの間にAちゃんと仲良くなってんだよー!!

前会った時全然喋ってなかったくせに」

「うるせぇ事情があんだ事情が」

相変わらずうるさいなこの人ら。

…まぁそれがいいところでもあるわけだけど

「初詣とか一緒に行けるわけないよね…」

「まあそだね、今回は……

てかえふびーそんなダメージ食らわなくていいからね!?

来年行けるし!!うん!」

「合格したら言ってね……」

もうこの人だめだ

でもそうやって自分のことで一喜一憂してくれるの、なんか嬉しい

「とりあえずこいつ(FB)の為にも合格しろよ」

「あろまあんまりプレッシャーかけんなよ…」

なにやら訳のわからん励ましを下さったあろまさん

「…?うん、頑張るけど……

えふびーの為になるの??」

「まぁ。それは確実。」

「一体どういうことだ……!?!?」

この人やっぱ読めねぇー……

「でもA判定出てるんでしょ?大丈夫大丈夫」

「えおえお……それどこ情報……」

「?先生」

「今度はあいつか…!!」

みんな情報流すの好きすぎか!!!

フザケルナ!!!

…あ、そうだいいこと思いついたわ

「もし受かったらだけどさ、うちくる?」

「え」

おぉ…四人の声が重なった…

いやまあうっしーも見たいって言ってたしちょうどいいと思うんよね

「行く!!俺賛成!!!FBの曲のお披露目会やろうぜ!!」

「まてまてまてまて」

「桐生さんがいいなら……」

急にカオスな状況になるんじゃねぇ

「うちは全然いいし、普通に友達んち遊びに来る感覚でドウゾ」

「…」

なんだ次は黙るのか

私がまずい事言った…?

「何言ってんのもう友達じゃんソウルメイトじゃん!!!!日程決めよ!!!」

「…え?も、え…?」

友達…なの…?

なんなの友達って…??

「俺も友達だと思ってたけど…桐生さんは違った?」

「おめェこんだけ喋ってて他人なのか」

「ま、まじか……なんか…嬉しい…」

「お前ちょっと俺のことこえーとか思ってるだろ」

「え!?いや!?まさかぁ…」

友達…だった…

#16 【完】→←#14



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作者名:くうはく | 作成日時:2017年12月28日 1時

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