【あんスタ】天才作曲家の愛子 (ページ2)

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朝、目を覚ます。朝起きるのは得意ではないけれど何時も起こしてくれていた"彼"が居ないので自分で起きるようになった。これには同室の夏目もなずなも驚いていた。

『ふあぁ、ふ……おはようございます…夏目くん』

「ン？嗚呼、おはよウ」

『そう言えば今日は転校生さんが来る日でしたよね…
　うぅ…仲良く出来るかなぁ…』

「キミなら大丈夫でショ。
　それよりモ、早く準備をしてきなヨ。遅れるヨ」

『い、急いで準備をしてきます…！！』

朝起きられるようになったと言ってもまだ遅れてしまうことはたまにある。今日も少しだけ遅れていたようで仁兎先輩は先に学院に向かってしまっていたようだ。

『あ、今日は……』

「帰りが遅くなる日、だよネ」

『そうです…！！
　ふふ、流石ですね…！』

準備が終わってから思い出して伝えておく。
レオくんが学院に来なくなっても僕は定期的にレオくんのおうちに通っている。
あまり話せたことは無いけど、いつかは戻ってきてくれると信じているから。

『それじゃあ、僕はもう行きますけど…
　夏目くんはどうしますか？』

「ボクももう行こうかナ」

『それなら一緒に行きましょう…！』

２人で並んで寮から学院まで向かう。
学院に着いてからはクラスが違うので途中で別れる。
クラスに入ってから皆に挨拶をして席に着く。

『(うーん………転校生さんに会ってみたいなぁ……)』

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anzu.side

先生に言われたクラスに行ってドアを開けると元気な人達に挨拶をされる。驚きながらも対応していると初めに話しかけてきた子が私の後ろに居る子に話しかける。

「あれ、Aだー！！」

『んぇ、？あ、スバルくん！！
　それに北斗くんに真くんも…！！
　あ、その子が転校生さんですか？』

私の前にいる3人の後に私にも聞かれたので焦って頷く。

『始めまして、僕は鈴風Aだよ～
　よろしくね、転校生さん♪』

「は、はじめまして、！
　えっと……涼海あんず、です……」

それにしてもとても可愛らしい子だ。ここには男の人しか居ないからこの子も男の人なんだろうけど……どちらかというと女の子みたいな体格をしている。
なので他の3人に比べて少し話しやすい。

『(うん、この子なら……
　この学院に光を指してくれる。
　ふふ、やっと綺羅星達が輝けるんだね
　楽しみだなぁ…！！)』