改造喰種〈東京喰種〉 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,023 hit

日常崩壊ページ2

「…被検体…番………の赫子と……」

眩し…なに…これ…？

次に目が覚めた時私は見知らぬ天井の見知らぬベットの…いわゆる病院にいた。

「ここ、は…」

「あ、Aさん、目覚めましたね」

「あの、私…」

「貴方は車に轢かれたんです。今生きてるだけでも奇跡なのですよ。手術後なので安静にしてください。」

「は、はぁ…」

「食事は…取れそうですか？」

「あ、はい…お腹すきました…」

しばらくしてどうぞ、と病院食が運ばれてきた。

あー、お腹すいた。

味噌汁を口に運んだ。

「うぐっ…！？」

なんだよこれ！？

本当に食べ物か！？

まるで…そう…犬の尿、みたいな…

や、飲んだことないけど

襲ってくる吐き気を必死に抑えながら飲み込んだ。

駄目だ、他のを食べよう…

魚を口にする。

「っ、おぇえええっ！」

泥と、腐った生ゴミの味、匂いー

食べられたもんじゃない。

今度こそ吐いてしまった。

「Aさんっ！？どうしましたか！？」

「はぁ…はぁ…なんでもないです…」

私は食べるのをやめてもう一度寝た。

なんなんだよ、車に轢かれるわ、食べ物は気持ち悪いわ…

そして、毎日のように出てくるその病院食をまともに食べられる日は来ず、退院の日がきた。