第55話 ページ8
幸福感に浸っていると、ふと思い出す。
A「そういえば、私が雪女だということを、皆さんにお伝えした方が良いでしょうか。」
言わなくてもばれることは無いと思うけど、昨日逃したあの人たちが、街で何を言いふらすか分からない。
そこから新選組の耳に入ってしまうより、自分から言った方がいいと思った。
原田「あー、一応言っとくか？土方さんらへんは警戒するかもしれねぇが、害がないって分かれば今まで通りに戻るだろうし、他の奴らは意外と気にしないだろうしな。」
A「そうだと嬉しいです。」
もしかしたらこの力が役に立つかもしれないし、ずっと隠していくのは正直辛かったから。
これで受け入れてもらえなかったら、その時は、ここを出るしかないけど。
原田「そんなに心配すんなって。」
くしゃくしゃと頭を撫でられ原田さんをみつめる。
原田「話は早い方がいいだろうし、明日の朝にでも、まずは土方さんに言いにいくか。」
A「……そうですね。」
原田「ったく、だからそんなに心配すんなって。みんなお前のこと嫌ったりしねぇって。」
皆さんが、私が今まであってきた人たちと違うというのはわかる。
けど、やっぱり不安なものは不安だ。
……でも、原田さんが大丈夫って言ってくれるだけで、少し安心できる。
原田「そうだ、一つ言い忘れてたんだけどよ。」
A「？はい、どうしたんですか？」
原田「今から俺のことは名前呼びな？」
？！
A「な、なんでですか！」
原田「なんでって、そりゃ折角恋人同士になったんだから、好きな奴には名前で呼んで欲しいだろ？」
そういうものだろうか。
確かに、原田さんに名前で呼んでもらえるのは嬉しい。
少し恥ずかしいけど、原田さんが喜んでくれるなら。
A「わかり、ました。………左之助、さん。」
流石に呼び捨てはできなくて、さんをつけたけど、それでも言い慣れないこの響きになんだか恥ずかしくなった。
でも、すごく嬉しそうな原田さんの笑顔を見たら、私も嬉しくなっていた。
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彗.(プロフ) - 麗輝★ばりっちさん» そこまで言ってくれるなんて本当に嬉しいです！泣いて喜んじゃいます！そう言ってくださる方がいらっしゃるなら頑張って書きますね！！！ (2018年2月12日 17時) (
レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
麗輝★ばりっち(プロフ) - 作品全部読みました！めちゃくちゃ良かったです！たまに発狂しました（笑）そのくらい面白かったです！次作も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年2月12日 17時) (レス) id: c8e72bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - Serenityさん» 楽しみにしてくださってると凄く励みになります！ありがとうございます！！ (2017年11月26日 23時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
Serenity(プロフ) - 久々に更新されたと通知が来て、見ました！いつまでも待ちますので、完結楽しみにしています。 (2017年11月26日 11時) (レス) id: 3ab5adeb9e (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - はるはるさん» ありがとうこざいます！嬉しすぎます！ (2017年11月25日 22時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗. | 作成日時：2017年4月29日 0時
