第69話 ページ22
それから何日間か、私は部屋での待機で1日を過ごしていた。
A「やっと手も動かせるようになってきた。」
まだ傷跡はあるし力もうまく入らなけど、日常に支障は無い程度には治った。
私は念のために氷を腕に張り直し、着物を羽織って広間に向かった。
A「おはようございます。」
久しぶりにみんなに会うのでなんだか緊張してしまう。
原田「A、もう大丈夫なのか？」
A「はい、長い間ご心配とご迷惑をおかけしました。」
その場に正座をして、頭を下げる。
土方「怪我をしてたんだ、休んで当然だ。」
藤堂「本当に大丈夫なのか？なんか、いつもより白いけど……」
A「ずっと体を冷やしてたからだと思う。傷を冷やさなきゃいけなかったし。」
土方「今日のところは1日休んでろ。まだ、完治してねぇんだろ。」
土方さんの視線が私の腕にあったのを見て、とっさに腕を隠す。
A「………はい。足はちゃんと治ったんですけど、手はまだ上手く力が入らなくて。」
沖田「けど、冷やせば治るなんて随分便利なんだね。」
A「人の皮膚とは違うので。………ただ、あそこまでやられると、傷は塞がってもまた戦力になれるかわからないです。もちろん努力はします、けど。」
私が俯きがちになりながらそういうと、土方さんはそうか、とだけ言った。
この腕が完治しても、この腕力では槍を持つことはできても、それを使いこなすことはできないだろう。
もちろん、暗器を投げることも難しい。
最悪、ここを出て行くことになるだろう。
涙が溢れそうになったところで、自分の思考をかき消す。
ううん、努力をすればいいことなんだから。
悪い方悪い方へと考えてしまうのは自分の悪いところだ。
とりあえず、今日は屯所の中でおとなしくしていよう。
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彗.(プロフ) - 麗輝★ばりっちさん» そこまで言ってくれるなんて本当に嬉しいです！泣いて喜んじゃいます！そう言ってくださる方がいらっしゃるなら頑張って書きますね！！！ (2018年2月12日 17時) (
レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
麗輝★ばりっち(プロフ) - 作品全部読みました！めちゃくちゃ良かったです！たまに発狂しました（笑）そのくらい面白かったです！次作も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年2月12日 17時) (レス) id: c8e72bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - Serenityさん» 楽しみにしてくださってると凄く励みになります！ありがとうございます！！ (2017年11月26日 23時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
Serenity(プロフ) - 久々に更新されたと通知が来て、見ました！いつまでも待ちますので、完結楽しみにしています。 (2017年11月26日 11時) (レス) id: 3ab5adeb9e (このIDを非表示/違反報告)
彗.(プロフ) - はるはるさん» ありがとうこざいます！嬉しすぎます！ (2017年11月25日 22時) (レス) id: b992a17143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗. | 作成日時：2017年4月29日 0時
