【カゲプロ裏切り】オレンジ。【セト】

裏切り１９ ページ20

セトside

Aが・・・Aがいるんす！俺は懸命に走る。
あの笑顔が見られるなら・・・。俺は何でもするっす！公園へ。

俺たちが出会った場所へ。

みんなもあとをついてくる。そうして公園へたどり着く。
セト「！」
貴方「・・・」
Aがぼんやりとした顔でブランコをこいでいた。
セト「A！」
貴方「・・・？」
ガラスの様な瞳でこちらを見る。でも俺はそのまま抱きついていた。
セト「A！A！！心配したっすよ！さあ早くアジトへ・・・」
シンタロー「ん？」
マリー「Aちゃん・・・？」
真紀「ご、ごめんねぇ、A・・・これから反省・・・貴方「何が？」え・・・」

貴方「誰ですか？」

真紀「えっ・・・」
キド「まさか！」
カノ「き、記憶喪失？」
俺は凍りつく。A？

セト「お・・・俺の事、わからないっすか？」
俺がそう言いながら、震える手でAの肩に触れようとすると、

＿＿＿＿ビシッ

セト「・・・え」

はらった。俺の手を。そして氷の様な冷たい瞳でこういった。

貴方「あなたも誰ですか？突然抱きついて気持ち悪いです。痴漢ですか？警察に訴えます」
セト「そ・・・んな・・・」
俺がその場に崩れ落ちるのをAは冷めた目で見ていた。
貴方「何でですか？あなたとは赤の他人でしょ？もういいですよね？」
エネ「A！私です！エネです！！いいえ。貴音だよっ！！わかる？先輩だよっ」
エネさんがそう叫んでも、
貴方「知りませんね。誰ですか？貴音って？エネって？先輩？」

エネ「そんな・・・」

エネが涙をこぼす。俺も絶望していた。Aは・・・。

＿＿＿＿オレたちの知っているAではない。

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