愛に口付け【黒子のバスケ】 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,551 hit

八話ページ9

赤「A、準備は出来たかい？」

『うん。ばっちり。』

赤「では、行こうか。」

『……うん。』

赤「……大丈夫、だよ。」

征が優しく、私の手を握る。

赤「もし何かあったら、教えてね？」

『うん……！』

私は征と手を繋ぐと、学校に向かった。

『あれ？誰も居ない？』

赤「早く来てるからね。けど______」

？「俺を忘れるなよ……？」

突然、黒髪の男の人が顔を出した。

？「赤司、こいつは？」

赤「俺の妹です。」

？「初めまして、か？俺は、虹村修造。」

『赤司、A…です。』

虹「Aって呼んで良いか？赤司と混ざるし。」

『は、い、。』

赤「A、この方は安心して良いよ。」

虹「何だ？人見知りか？」

赤「まぁ、色々と。」

虹「学校でも見たことないな。」

赤「虹村さん。」

虹「あ？……あぁ、悪いな。」

『いえ、お気遣いなく。』

この人は大丈夫だ。

直感が告げている。

虹「どうせ暇なら、手伝え。ボール磨き頼む。」

虹村さんが、あひる口を更に尖らせて言った。

『はい。………ブッ』

赤「…A？」

虹「何だよお前。……赤司と同じだな、やっぱり。」

赤「あれ？そうですか？」

虹「もっと先輩を敬え！先輩を！」

楽しい。

話が弾む。

いつしか私の顔には、笑顔が浮かんでいた。