愛に口付け【黒子のバスケ】 (ページ5)

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四話ページ5

『すみませーん…』

静かに扉を開けると、第一に綺麗な赤髪が視界に入った。

ほっと息を吐く。

『征…！』

小さく呼び掛けると、征はすぐに気付いてこっちを振り返った。

そして、すぐに驚いた表情へと変わる。

赤「A…！？珍しいね、自分から来るなんて。」

『征が筆箱忘れてたから。_____あれ？』

さっきまで持ってた筈の筆箱は、いつの間にか消えていた。

『待って！ない！ちょっと探してくる！』

赤「A！？……はぁ」

征の溜め息が聞こえた気がするけど、無視した。

.

『あれ…？ない、、、』

さっき通った道を戻ってみても、筆箱は落ちていなかった。

？「_______何をしているのだよ。」

どっかで聞き覚えのある声が聞こえ、私は動きを止めた。

？「？……大丈夫か？」

その影は、自分に歩み寄ってくる。

『________ひっ』

思わず息を呑んで、数歩退がった。

『(ごめんなさい……！)』

心の中で謝りながら、私はそこから逃げ出した。