検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:39,167 hit

43-2 現代タケミチsaid ページ27

「黒川イザナは黒龍(ブラックドラゴン)を引退して3年後に横浜"天竺"を創り」
東卍(トーマン)とモメた…"関東事変"の勃発だ」


関東事変!!
12年前の"今"起きてる事だ!!


「どっちが…」
東卍(トーマン)と天竺、どっちが勝ったんですか?」


「お前も知ってるだろ?」


大寿君のその言葉に失言してしまったと戸惑いの声をあげてしまった。


「……まぁいい」
「長引いた抗争はどっちが勝ったとも言えねぇ…東卍(トーマン)と天竺の合併で手打ちとなって幕を閉じる」
「トップに佐野万次郎」
「ナンバー2に稀咲鉄太」
「ナンバー3に黒川イザナ」
「市場お最悪の愚連隊が誕生した」


「(また一緒だ…)」
「(結局、稀咲は東卍(トーマン)に…)」
「ん?」
「でも…そうだ…稀咲は死んだんだ」


そう顔を俯かせていると「本当に死んだのか?」と大寿君が問いかけた。


「稀咲は本当に死んだのか?」
「橘ナオト」


大寿君の視線はナオトへと向けていた。
ナオトは目線だけこちらを向けて、口を開いた。


「……タケミチ君」
「黒川イザナの事を調べました」
「黒川はどうやら警察に顔が利く」


「え?」


「黒川は予想以上の大物です」


「稀咲を"死人"にした」
「そうだろう?」


"死人"にした…?


「殺人、障害、窃盗…様々な嫌疑がかけられている稀咲を海外に逃し」
「"死体"を用意してそれを"稀咲"に偽装した」


「そんな…バカな」
「じゃあ…稀咲は…」


「生きてます」


予想外に事態に今の空間に静かになった。


「……佐野は死んじまった」
「そして、稀咲は海外」
「実質、今の東卍(トーマン)のトップは黒川イザナだ」


黒川イザナの写る写真を手に取る。


「こいつが…?東卍(トーマン)のトップ!?」
「なんで!?」
「なんでこんな奴が…」


「わからない、ただ…」
「佐野はイザナに龍宮寺堅以上の絶大な信頼を置いていた」


「ドラケン君より!?」


マイキー君の心とも言えたあのドラケン君より信頼してある事に驚きしかない。


「(何者なんだよ!?黒川イザナ)」


そんな時だった誰もいないはずの店にカツンカツンと靴が鳴る。


「これはこれは」
「元上司の二人が」
「コソコソと密談か?」
「くせぇな…」
「やっと見つけましたよ、"社長(・・)"」


見覚えのある二人…九井一(ココ)乾青宗(イヌピー)が怖そうな男たちを引き連れて現れ、A君が俯いて、笑っている事に誰も気づかなかった。

44-1 現代→←43-1 現代タケミチsaid



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
180人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:倖那 | 作成日時:2021年10月21日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。