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33段目 ページ34

「ほー、誰もいない」

職員室、美術室と、いろんな教室を見て回ったが誰もいない。

及川「誰もいないのに鍵かかってないとか、危なすぎじゃない?」

「それな〜」

廊下を歩きながら目的地とする階段へ向かう。

「ここだよ」

及川「え、Aここで落ちたの?」

「うん
あの時は国見ちゃん大好きだったな〜
まぁ今もだけど」

及川「ふーん」

少し拗ねたような表情を見せた徹
そんな徹の背中をぽんぽんと叩きながら階段を見下ろす

「…こっから落ちるの?」

岩泉「…おう」

及川「さんざん落ちてきたけど、いざ落ちるってなると怖いものだね…」

岩泉「よっし」

覚悟を決めたのか、岩ちゃんはこっちを見た

岩泉「なぁ、」

及川「なに?」




岩泉「お前はずっとこっちいるつもりか?」




岩ちゃんのその言葉が私の胸に刺さる
徹が本当はこっちの世界の人じゃないことを強く私の胸に刻むように。

及川「…いるつもりだけど」

岩泉「オメェん家の母ちゃんはどうすんだよ」

及川「それは…」

岩泉「彼女も大事だが、一番に大切にするのは家族じゃねぇのかよ」

岩ちゃんそれ彼女本人の目の前でいう?

そんなことを軽々口に出せる雰囲気じゃない。
岩ちゃんはきっと…いや、絶対徹を連れて帰りたいって思ってる


…親指姫だっけ、この話。

お月様から迎えが来るの。
あれさ、最初っからお月様から迎えに来る人が竹割って連れて帰ればいいと思わない?

お爺さんとお婆さんは柴刈りと洗濯で忙しいんだからさぁ…


及川「俺は…っ選べないよ…」


まぁそんな親指姫でもかぐや姫でもどっちでもいいけど、脳内でこんな事考えてる私は嫌な彼女なんだなぁって思う

「(だって難しいこと考えたくないもんね!)」

岩泉「…そーかよ」

及川「うん
Aを1人にはさせられないしね」

素敵な言葉だね、どきっとしちゃう








だけど、


「…私は戻った方がいいと思うな」

そんな言葉を言ったと気付いたのは、徹がすごく悲しそうな表情でこちらを見てからのことだった

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紗凪(プロフ) - 晴さん» 晴さん!!もう1年経ったんですか...!早い!いつもコメント本当ありがとうございます!読んでくれてありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月14日 0時) (レス) id: f6db93cbe7 (このIDを非表示/違反報告)
- このシリーズ読みはじめて1年以上は経ちましたな(-∀-´)占ツク開くことめったに無くなったけどコレだけは読み続けてます(^^)更新ファイトです!! (2017年11月13日 17時) (レス) id: c7636460b9 (このIDを非表示/違反報告)
紗凪(プロフ) - アニメ大好きさんさん» コメントありがとうございます!!今頭フル回転させて考えています!もう少しお待ちください!!読んでくれて本当にありがとうございます! (2017年10月26日 22時) (レス) id: f6db93cbe7 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きさん - 更新頑張って下さい!応援してます! (2017年10月26日 18時) (レス) id: f79f2cff8d (このIDを非表示/違反報告)
紗凪(プロフ) - black★さん» コメントありがとうございます!及川さんかわいいですよね!loveだなんて…ありがとうございます!これからもがんばります!! (2016年12月31日 15時) (レス) id: f6db93cbe7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗凪 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年3月5日 23時

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