／帰りましょう。９４ ページ15
高尾side
真ちゃんに声をかける花宮を見る。冷静に考えて行動する。頭がいいんだろーな
試合の時のような嫌な感じはしなかった。あれがなければスゲー頼れる先輩なんだけど…
花「行くぞ」
高「はい。真ちゃん、大丈夫か？」
緑「あ、あぁ…歩けるだけマシだ」
花宮の肩を借りて、立ち上がった真ちゃんの顔は少し白い
ギリッとバットの感触を確かめてから、軽く持った
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高「おっらぁっ！」
ゾンビの頭めがけて振り下ろすと、手にジンと響き、ゾンビは倒れる。柱に隠れていた花宮さん達が前に進む
少しづつ進み、３階ではゾンビが多すぎるのでバットを振り回しながら強引に進んだ
生徒棟に繋がる廊下に逃げ込むと、花宮さんの言ったとおりこっちにゾンビが来ることは無かった
高「あの足のない奴いたらどうするんスか？」
花「極力音を立てないようにして、物理が聞くから蹴る。お前はさっさとA探してくれ」
高「へいへい。真ちゃん、また後でな」
緑「…すまない」
高「いいって！気にすんな。じゃあ、頼みます」
花「あぁ」
遠くなる背中を見て、フッと息を吐いた
１人で…いるんだよな
高「待ってろ……Aちゃん」
グッとバットを握って、また振り上げた
Aside
まだ痛いが、ここにいるわけにはいかない。花宮さんの迷惑になってしまう
何か武器になるものないかな…赤司さんと黒子さんの意見のおかげで私に武器というものを持たせてくれなかった
なんでも「持ったら持ったで、危ないことをする」とかなんとか。危ないことってなに。裏切るってことか？
そう考えて、ズーンとテンションが下がった
あ「怪しすぎるもんなぁ……私」
暗い気持ちのまま、武器になるものを探す
教卓を覗いた時に、扉がガタガタッと揺れた。驚いて振り返ると、高尾さんが居た
高「Aちゃん、開けて！」
急いで鍵を開けると、ダッと飛び込んだ高尾さんが素早く鍵をかけ直す
あ「高尾さん！大丈っ…！？」
ふわりと高尾さんの香りが鼻をかすめた。それと同時に、ぎゅうと抱きしめられた
高「よかった……」
あ「た、かお…さ……ん」
高「ははっ、震えてる。もう大丈夫だからな」
今更になって震えが起きるのか…温かい温度にジワリと涙が出てきた
腕をゆっくりまわして、私も抱きしめ返した
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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました！ (2019年10月11日 1時) (
レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
咲 - なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです！ (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした！ 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです！(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい！楽しみにしております！ (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです！赤司様大好きなのでよかったです！沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください！ (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠りん
| 作成日時：2016年2月20日 22時
