/帰りましょう。113 ページ34
?「うんうん。恋する乙女の顔だね」
あ「乙女ってガラじゃな………え?」
声のした方に目を向けると、ニシシと笑っているりんがいた
あ「うわぁっ!?」
私は驚いて、イスを倒しながら立ち上がった
り「っ!?酷い!酷いよ、A!何その化け物に会ったみたいな顔は!」
あ「また偽物!?」
り「本物じゃ、ごら」
あ「ひぃっ…!」
よっ、と声を出して起き上がったりんを慌てて止めた
り「大丈夫、大丈夫。目が覚めたの結構前だし。Aを驚かそうと思ってね。先生には連絡したよ」
だからニヤニヤしてたのか……
り「それと、Aが言うその体験…ね。私も知ってたよ。だから、止めてもらうためにいろいろ頑張っちゃった。おかげで、意識が浮上出来るぐらいの運動したよ」
驚いて固まる私を見て、りんは笑った
り「頑張ったね、A」
あ「り、んっ……!」
り「Aー!大きくなったね!」
抱きつくと、抱きしめ返された。また頭の整理がつかなくなったけれど、すごく嬉しかった
これで、いいんだ。これで…
赤司さんが覚えている、なんて……可能性は低い。この後も原作は続いている。好きな気持ちは、きっと消えないから。そう、信じてみようかな…
り「Aにプレゼントだよ」
あ「え?」
渡された紙は、見覚えのあるものだった
【ハルト 「ん」 叶えます】
あ「向こうで集めてた紙っ!」
り「そうだよ。起きたら枕元にあったの。これで全部じゃないかな?」
目を閉じて、今まで集めていた紙の内容を思い出す
「[」、「て」、「]」、「か」、「い」、「ん」
それで……
「これは初めです」
「願いを」
「これで終わりです」
「あるふたりの」
「これは」
「叶えます」
あ「初めと終わりが“かっこ“になってて……えっと……これは、あるふたりの、願いを、叶えます……?」
り「それで、かっこは?」
あ「[、い、か、て、ん、]……?イカ天!?」
り「何ふざけてんのよ。それはAの好物でしょーが。なに、お腹空いてるの?」
ジトッとした目に「違う!」と言った
あ「いや、本当だってば!」
り「ふ〜ん…じゃあ、願い事でも唱えたら?」
願い事……か
あ「あ、赤……赤司さんに会いたい!」
“___________…“
……なんて、ね。約束も…叶えたかったな……
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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
咲 - なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時