検索窓
今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:278,648 hit

/帰りましょう。110 ページ31

私が落ち着くまで、ずっと赤司さんは抱きしめてくれていた。皆さんは何も言わずに、ただジッとこちらを見ていた




赤「落ち着いたかい…?」




頷いた私を見て、赤司さんは私を立ち上がらせた




桃「Aちゃん!」




あ「さ、つき……さん」




ギュッと今度はさつきさんに抱きしめられた




桃「なんて言ったらっ…私分かんないから……どうしたら、いいのかもっ…でも、でも!」




あ「…さつきさん。もう、十分ですよ……私は自分を信じます。だって、りんは私の親友ですから!……皆さんが思うことはあると思います。けど、これでいいんです」




さつきさんを離して、転がっているビー玉を拾い上げた




あ「まだ、整理とかつかないんですけど…私はりんも、皆さんも大好きです。さっ、帰りましょう」




もう、終わったんです




プラスチックの板を取って、赤司さんに目を向けた




赤「…帰ろうか」




周りを見渡すと、皆さんも頷いた




コロリと赤いビー玉を転がすと、プラスチックの板はパキンと割れた。それを合図にしたかのように、2つの大きな光が現れた




どうやらあの光に入れば帰れるみたいだ。勝手にそう思う。そして、2つもある意味に苦笑いした




どっちに行けばいいんだ?と話し合っているが、なんとなく皆さんは左に近づいている




私的には右なんだけどなぁ……




プラスチック割れた板の中から、あの紙が出てきた。もう意味無いのに…




【菜の花 「い」 これは】




あ「意味分からん」




赤「ははっそうだな。文章になっていたようだが、まだ全部はないみたいだな。けど、もう必要ないだろう」




あ「そうですね」




赤「ほら、Aも行こう。もう俺達だけだよ」




顔を上げると、あんなにいた人達は居なくなっていて、カラフルな面々が残っていた。あ、高尾さんも




黄「Aっち!赤司っち!はぁやぁく!」




紫「早く行こ〜…お腹空いた〜」




桃「行こ!」




あ「ま、待って…!」




手を引くさつきさんと赤司さんを止めた




赤「どうした?」




あ「えっと……」




もう一つのお別れ




あ…りんには会えるか




一生、会えないと言ってもいいかもしれない




いや、そうなんだろう




あ「私、あっちに帰りたいです」

/帰りましょう。111→←/帰りましょう。109



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (363 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
747人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
- なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
- すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。