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/帰りましょう。99 ページ20

あ「……あ、青峰さん。そ、そんな冗談」




青「A」




あ「っ……そう、ですか……」




身体が勝手に動いた。向かう先は噴水。何を思ったのか、ジャージをその中に入れてジャブジャブと動かしていた。綺麗になるかな…?




青「…落ちるか?」




あ「はい…」




すると、真っ赤な血が黄色に輝き、粒となって消えていく。ジャージを水から出すと、綺麗になっている




あ「っ…な、んで……!こんな、こと…!」




ジャージを握りしめて、唇をかみしめた。青峰さんは優しく頭を撫でてくれた




青「俺達が行ったとき…もう遅か、ったんだ。ゾンビは……倒していたけ…どよ……A」




あ「は、い」




顔を上げると青峰さんも泣きそうな顔をしていた




青「アイツら、頑張ったんだ……だから、俺達も…頑張らねーとな」




あ「っ……はい!」




グイッと目元を拭って、前を向いた




赤「A、青峰」




青「…行こうぜ」




高尾さんのジャージを腰に巻いて、足を持った




あ「…屋上に、後一つの足があるはずです」




赤「…あぁ」




赤司さんがポンッと1回頭を撫でる。また涙が出そうになるが堪えた




廊下に居たのは、虹村さん。灰崎さん。氷室さん。紫原さん。火神さん。宮地さんの6人だった。体力と戦闘力…?的に高そうなメンバーだ




宮地さんは暗い顔をしているが、屋上に向かう途中に「すまねぇな」と謝ってきた。私はなんて返したらいいか分からず眉を下げて笑った




階段は殆ど走った。4階にいくにつれて、ゾンビの数は多くなっていくが、皆の動きも素早く対応していった




赤「いいか?屋上のドアまで走るんだ。俺達は後から行く。火神、頼んだよ」




火「ああ。任せとけ。ちゃんと捕まってろよ?」




あ「分かりました」




4階のゾンビを端に追いやっていきながら進むらしい。私と火神さんは、後ろから屋上へと向かい、足を持ってくるという計画だ




虹「準備いいか?行くぞっ」




ダッと走っていく皆の後を引っ張られながら進み、屋上へと駆け込んだ




が、異様な光景が広がっていた




やはり、屋上でもゾンビが数体居た。しかし、それよりも変なのは屋上には必ずある柵がないのだ




火「おいおい、追い込まれたら突き落とされんじゃねーのか…」




あ「は、早く見つけましょう!」

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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
- なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
- すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時

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