私の居場所【D.Gray-man】2 (ページ22)

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表Aside

『今は兎に角治療を、、、！』

「近づくなっ！！」

今にも死にそうな男の元へ手を伸ばした私の手を
彼は思いっきり叩いた

触ったら穢れるってわけでもないのに
なんでこんなに、、、

「何もできないなら触るな！
こいつはAKUMAと戦って死んだんだ！
お前が助けられなかったと慰められるために死んだんじゃなくな！！」

何を、、、、っ！！

そう叫びそうになって

彼が庇う男の胸が上下していないことに気付いて
そんな言葉も出なくなった

あぁ、、、、もし彼が邪魔をしなければ
助けられたかもしれないのに、、、、

カ「A、あんな男ほっといて
他の人の治療に行きましょう」

そう言って座り込んだ私を立たせるカトリーヌ

その表情も言葉も冷たく
それでも大人の対応を見せる彼女に
私は出かかった涙をぐっと堪えた

そうだ、、、ケガ人はひとりじゃない

そう思い直して他のケガ人の元へ行こうと
周りを見たとき

私はその視線に動けなくなった

彼の声はとても大きく
周りに聞こえるのは当たり前

『、、、、』

ケガ人をまるで
悪者から隠すように立つファインダー

その視線はとても鋭く
戸惑いというよりも先ほどの彼の言葉に賛同したような表情

「ここはもう大丈夫なので」

そう言ったのは
ここ数日集団の中でファインダーをまとめていた
経験豊富そうな30代の男

『でも、ひどいケガの人も』

「大丈夫です」

なんで、、、、？

私、何か悪いことをしたのだろうか

カ「、、、、行きましょう」

カトリーヌに促されるまま
私はその場を後にした

誰も助けられないまま

カール「気にすることありませんよ、、、」

野営をしていた場所まで戻って
4人で円を描くように座った

ウィ「Aがいつも一生懸命なのは
俺たちが知ってる、気にするな」

カ「そうよ！！
わからない奴らなんてほっとけばいいのよ！」

いつもなら
こう言ってもらえれば
気持ちが軽くなる

大丈夫だって
わかってくれている人が近くに居てくれるって

でも

『、、、、私には治すことしかできないのに、、、、』

治すことしかできないのに
治すことを拒絶されたら

私は何のためにここに居るの？

ずっと知らんぷりし続けていたものが溢れるように
ポロポロと涙が溢れた

頑張れば認めてもらえると
そう思ってたのに

溝は深まるばかりだ

.