私の居場所【D.Gray-man】2 (ページ21)

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表Aside

AKUMAがやってきたのは
次の日の夕方だった

AKUMAの大群に私たちは息をのむ

前線で戦っているエクソシストは
どう考えても不利な気がしてならない

私たちは後方に立ち並ぶ木の陰に隠れて
戦況をじっと見守った

AKUMAの数は60ほど

最初はどうなるかと思ったけど
日が沈みあたりが暗くなった頃
ようやくAKUMAはすべて破壊された

安堵に包まれる中
私の任務はこれからな訳で

急いでみんなの元に駆け付けると
ファインダーの数名がケガをして
地面に倒れていた

「すみません！彼を先にお願いします！！」

そう声が聞こえて振り向けば
腹から血を流しなファインダーの男が居て
助けられるのか際どい状況なのは一目でわかった

『すぐ行きます！』

急いで駆け寄って男の前に屈みこもうとした時

ふっと体が浮いた感覚と
その後固いところに叩きつけられたような痛み

『っ！？』

「どうせ助けられないのに
偉そうにしてんじゃねぇよ！！！」

自分が誰かに投げ飛ばされたのだとわかるのに
少し時間がかかった

え、、、なに、、、、？

ウィ「お前っ！何してる！！」

ウィルの怒りの声にハッと我に返って
先ほどいたところを見ると

怒りに任せて相手の胸倉を掴むウィルと
そんなウィルを気にも止めず私をじっと睨むファインダーの男が居た

先ほど私に声をかけた男とは違う、、、

でもどこかで見たことのあるその男に
私は記憶を一生懸命探った

そして、私は初めて任務で死人を出した時のことを思い出しす

「なんでこんな奴がエクソシストなんだっ！！
大した力もない癖にフリなんかしてんな！」

この男はあの日
瀕死のファインダーを助けてくれと泣きながら懇願し
助けられずに泣き崩れた、あの時の男だ

『まだ、助けられないと決まったわけじゃ』

「そう言って期待させて
またイノセンスは万能じゃないとか言って見殺しにするんだろう！」

ウィ「ふざけんなっ！！」

ウィルが思いっきり男を殴り飛ばした

痛そうに唸りながら顔の右側を抑える男は
それでも私をじっと睨み続ける

見殺し、、、、？
私が？

見殺しにしたつもりはなかった
それでも男から見ればそう見えたのだろうか

今まで助けられなかった人たち

その周りに居たみんなも
そんな風に思っているのだろうか

「大事な仲間にこれ以上触れるな！！」

私も

仲間じゃないの、、、、？

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