私の居場所【D.Gray-man】

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子供ってすごいよね





さっきまで泣いていたのに
肩車して歩き始めたらきゃっきゃと笑いながら
楽しそうにしている





セ「おねーちゃん！あそこ！
あそこでなにかしてる！！」




セーラが指をさすけど
私には見えない




『行ってみたい？』




セ「行きた〜い！！」



『じゃぁ行ってみよう！』






子供と話してると自然と笑えるから不思議





セーラが指した方に行くと
楽器を持った人たちが演奏をしていた



今日って何かの祭りなのだろうか？？




それとも普段からこの町では
にぎやかなのか？？






わからないけど
セーラが笑ってるので気にしないことにしよう





ふらふらと歩き回るけど
交番も見つけられないし母親も居ない




そしてセーラははしゃぎすぎて疲れたのか
テンションが半減している




『なにか食べようか
セーラは何が好き？』



セ「肉〜〜！！！」




一気に目が輝いて満面の笑みを見せるセーラ




肉か、子供は好きだよね、肉



私も好きだよお肉




お店に入るとその間母親探しができなくなるから
露店で串肉と果実水を買って
人込みから抜けたところにあるベンチに座った




セ「お肉〜〜〜！！！！！」




本当にお肉大好きなんだな、、、


落とさないように串肉をしっかり握らせると
口の周りが汚れるのなんて気にせずかぶりついた




そして嬉しそうに頬を染める




かわいいなぁ〜、、、純粋、、、




お腹もだいぶ空いていたんだろう
あっという間に食べきるセーラ



『これも食べる？』




もう一本差し出すと
それもあっという間に食べた




さすがに満足したみたいで
果実水をぐびぐび飲んでほっと息をつく




セ「おねーちゃんはよかったの？」



『お姉ちゃんはお腹空いてなかったからいいの』





一本で満足するようなら私が食べようと思ったけど
お腹は空いてないからセーラが食べても問題なかった





ハンカチで口の周りを拭いてあげて
一時休憩していると
さすが子供というべきかセーラはウトウトし始める





仕方ないとはいえ
これでは母親探しができない





だからと言って我慢して起きていろとも
言えない





仕方なくおんぶして
まだ探してない所を歩き回ることにした





背中から聞こえる規則正しい寝息を聞きながら歩き続け
空がオレンジ色に変わり始めたころ




私はようやく交番を見つけることができた









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