私の居場所【D.Gray-man】

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『遠慮するわ』




アレンの後ろにはラビもいる




面倒以外の何物でもない





ア「せっかくですし、、、」




『せっかくだからひとりがいい』




ラ「いいじゃん、どうせ方向一緒なんだしさ」





確かに町中に入るまでは
方角は一緒




『半径１メートル以上近づかないで』



ア「それはもう別行動ですよね、、、」







なんでこんなに馴れ馴れしく話してくるんだ




私、アレンにもラビにも
そんななつかれるようなことした記憶ないんだけど




二人を無視してさっさと歩く




後ろをついて来ているのはわかるけど
ここはあえて振り向いたりしない





町に入れば人が溢れていて
あっという間に人にのまれて二人は私を見失った





これでゆっくり観光できる




これと言って何をするか決めていたわけではないんだけど
ゆっくり歩きながら並んでいる店を覗く




服屋にアクセサリー店、飲食店、おもちゃ屋、雑貨屋、、、、、





どの店も品物が豊富で
それだけでこの町が潤っているのだということがわかる




きょろきょろしながら歩いていると
脚にゴチンと何か当たった





『、、、、、？』




そこには腰あたりまでの身長の女の子が居て
私と目が合った途端うるうると目に涙をためる




「ママ、、、、」




あ〜〜、、、迷子か、、、、



大方、私が母だと思って抱き着いたのだろう
そして顔を見て違ったと、、、、





ここで止まってると通行の邪魔になるので
一旦路地に入って女の子の目線に合うようにしゃがみこんだ






『お名前は？』




「セーラ、、、」



『ママと離れちゃったの？
お家どこかわかるかな？』





「りょこう？で来たから、、、お家わかんない、、、」





観光客だったのか、、、、



この人の多さで探すのは至難の業だ




交番に届けるのが一番なんだろうけど
なんて言ったって私も観光客と大差ない




交番がどこにあるのか
皆目見当もつかない




『お姉ちゃんと一緒にママ探そう』




にこっと笑って見せると
セーラは泣きながらも元気よく頷いた






母親を探しながら交番を探そう




それしかない





でも私は母親の顔なんて知らないし
だからと言ってセーラに探させるのも難しい




なので




『しっかりつかまっててね』




ひょいっとセーラを持ち上げて肩車をした






私も身長は高くないけど
こうすれば町中を歩いてもセーラの顔が
人込みから出る





見つかればいいけど、、、、








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