傍観者でいたかった【D.Gray-man】２

57.帰還 ページ12

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コ「どうして、、、、アレンくんやリナリー
Aちゃんみたいに


まだ若くて、やさしい君たちばかりを
イノセンスは選ぶんだろうね」





『さぁ、、、、』




コ「僕たちは君たちを
戦場に送り出す事しかできない

みんなそれぞれ思うことがあっても
それに答えてあげる事ができない

歯痒いよ」




『上は、、、エクソシストを
神の使徒と呼んではいても

結局はモノのように扱っていますからね』




上の人たちからすれば
教団のみんなは思うように動く
人形のようなもの


そこに優しさも慈悲も
何も存在しないのだ



そう考えれば、幾分かノアの方が
人間らしいではないか




『私は、この後どうすればいいですか？』




コ「部屋の外で、護衛のものが待機しているから
ついて行ってくれるかい？」




護衛、、、都合のいい言葉だな




『わかりました
コムイ室長、ご迷惑おかけします』



話も終わっただろうし
私が席を立つと


コムイ室長に頭をなでられた




なぜ、、、？





コ「僕はね、、、ずっと

Aちゃんの事は
妹みたいに思っているんだ

だから僕も頑張って上に掛け合うから
Aちゃんも僕たちを信じて」



『あ、、、りがとう、、、ございます、、、、』





コムイ室長がここに来た時から
私はずっと信じているよ



卑劣でずる賢い上の人達に汚染されることもなく
ずっといつも教団のみんなを必死で
守ろうとしてくれる



私たちに話さないだけで
普段から相当苦労をしているはずなのに



それを表に全く出さない



心がとても強く
誰よりも温かい人



こんな人が教団にたくさんいれば
もっと私はここを好きになれたのに




でも、少なくても
こんな人が教団にもいてくれていたから
私は今までここに居続けることが
できたのかもしれない




『失礼します』





隠し事をして

裏切るって



とても辛いことだ








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