賑やか、楽しいヒーロー達と。【流星隊】

４：新住人 ページ4

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「お、お邪魔…します…？」

「そんな固くなるな！さあ上がれ！」



少し薄暗くなった時間帯。

私が荷物をまとめてやってきたのは、
薄茶色がモチーフになったそこそこ大きな家。

ここに流星隊の皆は住んでいるらしい。

きちんと内装も綺麗だし、まるでお金持ちの
家みたいだ。



「…本当に私、居候していいんですか」

「悪いとは誰も言ってないぞ！」

「そう、ですよね！あはは」



なんだか不安だなあ。

人と一緒に生活するの、久々すぎて…

キラキラとした目で「寛いでいいぞ！」と
言ってくる守沢先輩。

お言葉に甘えて、座らせてもらうことにした。



「よーし、皆ちょっと座れー！」



ドタドタと次々階段から降りてくる足音。

部屋は二階なのかな…？



「了解でござるー！あっ！？転校生殿！？」

「あ、転校生の先輩…」

「姉御！もう来てたんスね！」

「てんこうせいさん、こんにちは…♪」



私を見てそれぞれの反応をしながら、
それぞれの席に着く。

そして私の真横に座った守沢先輩は、私の背中をバンと叩いて言い放った。



「新住人を拾ってきた！！」

「捨てられてたみたいに言わないで下さい！！」



全力でツッコむと同時に高峯くんが何故か私を
尊敬の眼差しで見つめている。

そうか、高峯くんはいつも守沢先輩のツッコミ役してるっけ…

大変なんだな、とそっと苦笑いしておいた。



「あれはあっち。で食器棚はあそこで…」

「わかりました、ありがとうございます」

「そいで！食事当番とかなんだが…」



一つの机にぐぐっと寄り添う皆。

なんだかんだ言っても、流星隊の皆は面白いし
賑やかだし、

この先は楽しみかもしれない。


わいわいとする雰囲気の中、一人でそう思っていた。

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