file:2 自白 ページ2
次の日、私はまた松野カラ松の前に座っている。
カラ松は私の顔を見ると嬉しそうに手を振った。
「また来てくれたんだな！嬉しいぜ先生！！」
『はい、今日もよろしくお願いします』
「ははっ、堅いぜ先生？もっと気楽にいこう！」
手で銃を作り、こちらに向かって「ばーん」と撃ち抜く。
もしそれが、本物の拳銃だったら、
この男は変わらずこの笑顔で撃つんだろうか。
『カラ松さんは前にギターを弾くと言っていましたが、ギターが好きなんですか？』
「いい質問だ先生！もちろん、俺はギターが好きだ！音楽も演劇も大好きだぜ？」
『私も演劇に興味あります』
「ははっ、それはサイコーだな！
ーーーあ、そういえば」
突如カラ松の目がぎらりと光った。
空気が、変わった。
「いつだったか...名前は覚えていないが前にすばらしい作品を作り上げたんだ！」
『さ、作品？』
「そうさ！」
バン！と両手をつき彼は勢い良く立ち上がった。
「シェイクスピアのリア王は知っているか？
リア王の次女、リーガンがリア王の側近であるグロスター伯爵に何をしたと思う？」
『え、リ、リア王？って、ああ、シェイクスピアの...』
「そう！そのリア王さ！！」
なぜ、いきなりシェイクスピアのリア王の話が出てくるのだろう。
「俺は特にそのシーンが好きでなぁ！」
『あ、あの』
「目玉をな、
くり抜くんだよ」
『っ、』
「そしてな、
俺は
実際にやる事が出来たんだよ！」
『え、』
まさか、彼の言っていた作品、て
「そう！あれは実に素晴らしかった！！
最高の舞台に、最高の演技！
知ってるか？目玉ってくり抜くと血液以外にもたくさんのものが出てくるんだぜ？？
うまくいきゃもう片方の目玉もくり抜けるらしいな？神経が繋がっているから」
何を、言っているんだこの男はーーー
「あれは良い！リーガンの気持ちがよくわかった！
くははははははッッッ」
狂っている。この男は、狂っている...！
『どう、して...そんな誇らしげに言うんですか...！？あなたはなんとなくで人を殺すんでしょう！？？』
「何を言っているんだ？」
カラ松が真顔になる。
「素晴らしい《作品》を作り上げて、
自慢しない奴がいるか？」
『っ、...でも、名前は覚えていないのでしょう？』
「うん？何か勘違いをしていないか？
《作品》を作り上げるのにいちいち《材料》の名前なんて覚えられるわけないだろう？」
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晴佳(プロフ) - サイコパスなカラ松大好きなので更新待ってます！！！！ (2019年9月29日 12時) (
レス) id: 7c4023ab1d (このIDを非表示/違反報告)
柳 - こういうカラ松も好き (2019年7月23日 11時) (携帯から) (レス) id: d7f028195c (このIDを非表示/違反報告)
雪麻呂(プロフ) - イヴさん» わぁぁあありがとうございます！久しぶりに更新しました..ネタが浮かび次第どんどん更新します！応援ありがとうございます！！ (2019年3月31日 10時) (レス) id: 0884fb0e0f (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - こ、こ、更新されてる！？！？この作品大好きでずっと待ってました！！！ありがとうございます！！！これからもずっと応援してます！！！ほんとにほんとに大好きです！！！！ (2019年3月30日 16時) (レス) id: d343ad7b32 (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - カラ松と言うことが同じなんだが サイコパスなのかな……？ (2018年9月8日 13時) (レス) id: b0321fd403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪麻呂 | 作成日時：2016年12月2日 23時
