頼むから勉強させろ［番外編］【朔間凛月】 (ページ7)

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時は流れ、今は夜。

私はロビーでなるちゃんと女子トークなるものをしていた。

昔の椚先生の話とか、Knightsのイベントでのトラブルの話とか。

それはもう貴重な話をたくさん聞いた。

鳴「…ねぇ、Aちゃん？」

『なに？』

鳴「Aちゃんって、Knightsの皆にどんな印象持ってるの？」

『……え？なんでいきなり？』

鳴「私ずっと気になってたのよォ。

ほら、AちゃんってKnightsの専属プロデューサーじゃない？

だから皆のことどう思ってるのかしらって。」

『あー…まあ、どんなと言われると……』

・レオ先輩は自由奔放な兄貴

・せないず先輩はお母さん

・司君は弟

・朔間は……年上だけど若干弟

・なるちゃんは優しいお姉ちゃん

『って感じかな？

個人的に、Knightsが一番家族っぽくてほっこりしてる。』

鳴「そうだったのねェ。泉ちゃんとか、結構怖がってそうだと思ってたけど。」

『まあ最初はちょっと怖かったけど。

言ってることは大半正しいし、基本優しいから。

やっぱりお母さんって感じがするね。安心する。』

鳴「本人が聞いたら喜ぶわァ。」

『言わないでね？超うざいって言われるのがオチだよ！？』

鳴「そんなことないわよォ。

泉ちゃん、ああ見えてAちゃんのこと可愛がってるんだから。」

『え～そうかなぁ？そうなら嬉しいけど…』

鳴「ちなみに私も、Aちゃんのこと誰よりも可愛い妹だと思ってるから♪」

『それは知ってる～。』

二人で顔を見合わせて笑う。

本当に、なるちゃんはお姉ちゃんみたいだ。

一緒にいると安心する。

そんなこんなで一通り話してもう解散しようとしたとき、ロビーに衣更が入ってきた。

衣「あ、鳴上にA。話してるところ悪いんだけど……

ここに凛月来なかったか？」

鳴「凛月ちゃん？見てないわよ？」

衣「マジかぁ……

実はあいつ風呂上がってから行方不明でさ。

荷物も靴もあるから多分宿の中にはいるんだろうけど……」

『どこまでも自由だなぁ。

なんなら探すの手伝うよ？』

衣「いいのか？助かるけど……」

『いいよいいよ。ここ広いし。

手分けして探した方が効率いいじゃん？』

衣「……ありがとう。じゃあお願いするよ。」

こうして私達は、行方不明の朔間を探すことになった。

……なぜか、少しだけ嫌な予感がした。